• スペシャリストの智
  • リアルな現場
  • The Watch
  • OFFICE JOURNAL
  • 不動産の税金ガイドブック
  • 民法改正のポイント
  • 空室率レポート
  • 鑑定士の視点

大富豪をも引き付ける「軽井沢」の魅力
ジョン・レノンも選んだ街

2018.09.13

日本各地で記録的な猛暑の夏となっているなか、避暑地として名高い軽井沢に熱い視線が注がれている。軽井沢といえば天皇、皇后両陛下がテニスコートで出会われた場所でもあるが、格式と歴史を誇る高級別荘地として今なお圧倒的な存在感を示す。
軽井沢は代々受け継がれる著名人の別荘のほか、2018年4月にアメリカの大手ホテルチェーンヒルトンが高級リゾートホテルを軽井沢にオープンさせるなど、人気は高まる一方だ。

(写真= Norimoto/Shutterstock.com)

自然環境や歴史、気品を重視する町 軽井沢

今や別荘地の代表格ともいえる軽井沢の歴史は、1886年にカナダ生まれの宣教師が避暑のために訪れたのがはじまりとされる。1888年にはこの宣教師の別荘が旧軽井沢の大塚山に建てられた。後を追うように宣教師の友人たちの別荘も次々に建設され、1893年には日本人がはじめて軽井沢に別荘を所有したという。宣教師の最初の訪問から10年余りの月日が流れ、避暑地としての軽井沢が周知され、別荘やホテルの開発が進んでいった。

高度経済成長を経た時期には、企業の保養所としても軽井沢の需要が高まった。軽井沢には厳しい景観規制が定められており、「軽井沢自然保護対策要綱」を守ることが別荘を構える条件だ。土地の分割、建ぺい率や容積率、建物の高さや色、屋根勾配などについても細かい規制があり、自分の土地だからといって自由な開発は許されないというわけだ。

ジョン・レノンや鳩山元首相も別荘を構える高級別荘地

新・旧軽井沢付近の通りには、避暑地の歴史的背景から愛称がつけられているのも特徴的だ。『風立ちぬ』で有名な堀辰雄氏の別荘があったことから「堀辰雄の道(フーガの径)」、五千円紙幣の肖像画にも選ばれていた新渡戸稲造氏の別荘があったことから「新渡戸通り」、元内閣総理大臣細川護煕氏の祖父である細川護立氏の別荘があったことから「細川レーン」といった愛称がついており、上記含めて38の通りに名前がついている。

ジョン・レノンのほか、鳩山由紀夫元首相も軽井沢に別荘を構え、一帯には鳩山通りの愛称が名付けられている。代々続く政治一家に加え、孫正義ソフトバンク社長も軽井沢に別荘を所有している。

伝統ある旧軽井沢エリアや東京へのアクセス抜群の新軽井沢エリアの魅力

別荘地として130年ほどの歴史を誇り、多くの財界人や政治家、芸術家に愛された軽井沢で注目の5つのエリアをそれぞれ紹介しよう。

(1)旧軽井沢エリア……軽井沢の中でもトップクラスの高額物件が揃う

旧軽井沢銀座から旧三笠ホテルのエリア一帯で、日本で初めてのリゾート地として数多くの著名人が別荘を構えた。観光地としての人気が高い旧軽井沢エリアには、ジョン・レノンが家族で利用していた万平ホテルがあり、軽井沢らしい緑溢れるカフェテラスでお気に入りのアップルパイがテーブルに運ばれていたという。観光地として人気、歴史のあるこのエリアは、軽井沢の中でもトップクラスの高額物件が揃う。

(2)新軽井沢エリア……新幹線で東京までわずか1時間余り、潜在性の高いエリア

軽井沢駅から旧軽井沢エリアに向かうまでに広がる一帯が新軽井沢だ。ソニー元名誉会長・故大賀典雄氏の寄贈により2005年に開館した軽井沢大賀ホールではコンサートが定期的に開催されており、軽井沢の地域に音楽文化を根付かせる中心的な存在となっている。また、スーパーなどもあり日常生活の利便性が高い上、新幹線で東京までわずか1時間余りで移動することができ、軽井沢駅からのアクセスもよく、潜在性の高いエリアである。

(3)南軽井沢エリア……新しい軽井沢の顔として今後の更なる発展に期待

長野新幹線が走る沿線の南側のエリア。このエリアの象徴とされるのが軽井沢プリンスショッピングプラザで、アウトレットなど約200の店舗が揃う。ほかにもゴルフ場やスキー場が充実しているほか、サイクリング、乗馬などのアウトドア・スポーツをアクティブに楽しむことができるエリアだ。南軽井沢エリアにあるレイクニュータウンは、再開発も進み、手ごろな戸建て物件も揃っている。

(4)追分エリア……宿場町として栄えた伝統的な風情が残るエリア

旧軽井沢から車で西に20分ほどの距離にある追分エリアも別荘地として人気が高まっている。土地価格が旧軽井沢エリアと比較するとお手頃だが、緑豊かな軽井沢らしい環境は他のエリアに引けを取らない。さらには、浅間山が近くに見えるパノラマビューは壮大だ。豊かな自然に加え、宿場町として栄えた時代の伝統的な風情も残るエリア。また、湿度が低いため、別荘を管理する上でも最適な環境といえ、土地価格も手が届きやすい。

(5)中軽井沢エリア……別荘地だけでなく移住先としても根強い人気

真新しいショッピングモールとは対照的に、小さな店舗が軒を連ねる中軽井沢エリアはグルメ通りとしても人気。また、温泉も豊富に沸き、千ケ滝温泉や星野温泉など軽井沢にある温泉の大半がこのエリアに集中している。暮らしやすい環境は、別荘地としてのみならず、移住先としても根強い人気がある。

軽井沢は歴史を脈々と引き継ぎながら世界の富豪をも引き付け、高級別荘地として不動の地位を築き上げている。