一戸建ての家の売却を成功させるには、売却方法の種類や引き渡しまでの流れ、かかる費用などをあらかじめ理解しておくことが重要です。そのうえで売却に際してやってはいけないことを把握しておくと、失敗を防ぎやすくなります。
この記事では、一戸建ての売却の流れや売却を成功させるためのコツなどを解説します。
この記事の監修者
村本健次
合同会社 村本不動産鑑定士事務所
[保有資格]
不動産鑑定士、測量士補、2級ファイナンシャル・プランニング技能士
民間最大手不動産鑑定会社にて20年以上勤務。借地権や底地、賃料などの権利関係や溜池、レジャー施設といった特殊な鑑定評価業務、都市再開発事業や土地区画整理事業などの大規模公共事業にかかわるコンサルティング業務、公共用地買収評価業務、固定資産税評価関連業務などに従事。2012年より独立し、地価公示や相続税路線価評価、固定資産税評価といった各種公的評価のほか、賃料評価や係争事件関連評価を中心に活躍。
(監修日:2025年10月15日)
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一戸建てを売却する方法は?

一戸建ての家を売る方法は仲介と買取があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。
| 種類 | 売却方法 | メリット | デメリット |
|---|
| 仲介 | 不動産会社に買主を探してもらって売却する | 不動産相場に近い価格で売却できる可能性がある | 売却までに時間がかかる |
| 買取 | 即時 買取 | 不動産会社に直接買い取ってもらう | 買取価格に納得すればすぐに現金化できる | 相場価格よりも安くなるケースが多い |
買取 保証 | 一定期間仲介を試みて、買主が見つからなかった場合に買い取ってもらう | 一定期間仲介による高値売却にチャレンジできる | 不動産会社に熱心に売却へ取り組んでもらえない恐れがある |
どの方法が適しているかは、一戸建てを売却したい理由や状況によって違います。たとえば期限があり売り急いでいるなら買取がおすすめですが、時間に余裕があるなら仲介を選んだほうが高値での売却を期待しやすくなるでしょう。
また比較的時間の余裕はあるものの、転勤までには売却したいなど期限が決まっている場合には、買取保証がおすすめです。
今回は、仲介による売却を中心にご紹介します。
買取について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
関連記事:
不動産買取とは? 買取の種類や仲介との違い、業者の選び方、成功ポイントを解説
家の買取とは?相場や査定を依頼する会社の探し方、高額買取のポイントなどを解説
家を高く、早く売る方法。意外と知らない「買取」による売却という選択肢
買取価格が相場より安くなるって、どれくらい安くなるものなんですか?
不動産会社が直接買い取るので、売却期間が短縮できたりする一方で、不動産会社が再販売する前にリフォーム等を施すことが多いため、物件によって異なりますが、相場価格の0.8をかけた金額感が一つの目安になると言われています。
一戸建てを売却する流れ・手順
一戸建ての家を売却するには、どのような手順を踏むのでしょうか?
ここでは一般的な仲介による売却の流れを8ステップでご紹介します。
STEP1.まずは一戸建ての状況を確認しよう
まずは売却を検討している一戸建てが「今すぐ売れる」状況にあるかを確認します。以下の2点の状況次第では、売却に進めない恐れがあるので必ずチェックしておきましょう。
・名義は誰になっているか?
・境界は確定しているのか?
一戸建てに限らず、不動産は名義人本人でないと売却できません。とくに相続した一戸建てなどの場合、名義がご自身に書き替わっているかは重要です。また隣地との境界が確定していない場合もトラブルになりやすいため売却は困難になります。境界確認書があるかを調べましょう。
不動産の売却は原則として名義人本人にしかできません。
名義が自分でない場合は、まず名義人から委任状をもらい代理人として売却するか、贈与・相続などで名義を変更してから売却する必要があります。
委任状では権限や条件を明確にし、名義人の意思確認が必須です。また、共有名義の場合は共有者全員の同意が必要になります。
いずれの場合も、早めに不動産会社や司法書士へ相談することが重要です。
STEP2.おおよその相場を調べよう
一戸建ての査定を不動産会社に依頼する前に、おおよその相場を調べます。相場を把握していないと、査定額の妥当性を判断できないためです。一戸建ての相場は、以下の方法で調べられます。
| 不動産ポータルサイト | 近隣で売りに出ている築年数や構造などが似た一戸建てがあれば参考にしましょう。 |
| AI査定(不動産会社のサイトや一括査定サイトなど) | 近隣の類似物件の過去の売却実例をもとにAIが参考価格を算出してくれます。 |
| レインズマーケットインフォメーション | 対象エリア内で、不動産流通機構を通して実際に売却された物件の価格などを調べられます。 |
ただし一戸建ては個々に特有の特徴があるため、上記で調べた相場はあくまでも目安にしかならない点は理解しておきましょう。
関連記事:
不動産の売却相場はいくら?不動産取引価格情報や地価公示価格からの調べ方を解説
家・戸建売却相場の調べ方と築年数別の傾向は?安くなりがちなケースも紹介
一戸建ての相場を最も正確に把握するには「レインズマーケットインフォメーション」の利用が最適です。実際の成約価格に基づくため、売出価格よりも現実的で信頼性が高いのが特徴です。
一方、不動産ポータルサイトは売出価格が中心で実勢より高い傾向があり、AI査定は便利ですが個別条件を反映しにくい場合があります。
したがって、レインズを軸に複数の情報を組み合わせて判断することが望ましいです。
STEP3.査定を依頼し不動産会社を選ぼう
おおよその相場を把握したら、複数の不動産会社に査定を依頼します。査定方法には次の2種類があり、まずは机上査定を受けてから訪問査定に進むのが一般的です。
| 机上査定(簡易査定) | 一戸建ての築年数や構造など、書類上の条件から簡易的に査定額を出す方法 |
| 訪問査定 | 実際に一戸建てを訪問し、劣化状況や立地条件、周辺環境などを考慮して査定額を出す方法 |
査定を受ける不動産会社は、どのように選べば良いのでしょうか?
関連記事:一戸建ての査定価格の算出方法|査定の流れと査定額を上げるためのポイントを解説!
一括査定サイトはミスマッチが起こりやすい点に注意!
近年、不動産会社の査定を受けるときには、一括査定サイトを利用する方が増えてきました。一括査定サイトを使うと、一度物件情報を登録するだけで複数の不動産会社に査定依頼を出せるので便利です。
ただし一括査定サイトは、不動産会社は選べても担当者は選べません。そのため「誠実に対応してくれなかった」「経験が未熟な人だった」などのミスマッチが発生しやすいのがデメリットです。
関連記事:不動産一括査定のデメリットとは?注意点やおすすめの使い方も紹介
不動産売却を成功させるには担当者選びが重要!
一戸建てを含む不動産売却の成功は、熱心に取り組んでくれる担当者と出会えるかどうかによって決まります。
とくに一戸建ては物件の個別性が高いので、担当者のエリアの精通度や実績は非常に重要です。実際、TAQSIE(タクシエ)の調査では、不動産売却経験者の8割以上が「担当者探しは売却希望を叶えるために重要」と回答しています。
初めから担当者を重視して不動産会社を選びたい方は、一括査定サイトではなく担当者と直接マッチングしてもらえる「エージェント紹介サービス」の利用を検討すると良いでしょう。
グラフをみてもそうですが、やっぱり担当者との相性は大事なんですね!
そうですね。担当者選びは本当に大事だと思います。TAQSIE(タクシエ)では大手不動産会社を中心に厳選された担当者をご紹介します。担当者の実績やプロフィールも確認でき、チャットで相談できるので気軽に安心してご利用いただけます。相談は無料なのでぜひお試しください!
STEP4.不動産会社と媒介契約を結ぼう
一戸建ての家の売却を依頼する不動産会社を選んだら、次の3種類のなかから媒介契約を結びます。
| 種類 | 特徴 |
|---|
| 一般媒介契約 | ・複数の不動産会社と同時に媒介契約を結べる ・レインズ*への登録、売主に対する販売活動の報告義務はない |
| 専任媒介契約 | ・1社の不動産会社とのみ媒介契約を結ぶ ・7営業日以内のレインズへの登録義務、2週間に1回以上の売主への販売活動報告書の提出義務がある ・売主は自分で見つけた買主と直接売買契約を結んでも良い |
| 専属専任媒介契約 | ・1社の不動産会社とのみ媒介契約を結ぶ ・5営業日以内のレインズへの登録義務、1週間に1回以上の売主への販売活動報告書の提出義務がある ・売主は自分で見つけた買主と直接売買契約を結ぶことはできない |
※レインズ:国土交通省の指定を受けた不動産流通機構が運営するコンピュータネットワークシステム
基本的には、高い需要が見込めるなど広く買主を募りできるだけ高く売りたいときには一般媒介契約を、不動産会社と二人三脚でじっくり売却に取り組みたいなら専任系を選ぶと良いでしょう。
不動産会社への直接買取で売却する場合は不動産会社が買主であるため、媒介契約の締結は不要です。
関連記事:媒介契約の3種類とは?特徴を比較解説|不動産取引の基礎知識
STEP5.売却活動を始め内覧に対応しよう

媒介契約を締結したら、不動産会社はポータルサイトや自社サイトへの物件情報掲載、チラシの配布、広告出稿などをおこない買主を探し始めます。売主は販売活動報告書で不動産会社の動きをチェックしつつ、購入希望者が現れたら実際に一戸建てを見に来る内覧に対応しましょう。売却活動の期間は、3〜6カ月かかるのが一般的です。
関連記事:家を高く売却したい!準備から内覧当日まで対策のコツを解説
内覧対応では、まず清潔で明るい室内づくりが基本です。掃除・片付け・換気を徹底し、第一印象を良くしましょう。
内覧中は売主も立ち会い、質問には誠実かつ簡潔に答え、周辺環境や生活の利便性を具体的に伝えることが効果的です。内覧の機会を逃さないよう、日程調整にも柔軟に対応し、終了後は不動産会社を通じてフィードバックを得て改善します。
一方で、過度な営業トークは避け、物件の現状を見てもらう姿勢が大切です。瑕疵などの事実は正直に伝える必要がありますが、個人的事情は話す必要はありません。小さな子どもやペットがいる場合は静かな環境を保つ工夫をし、内覧は1時間前後で区切るのが理想的です。
これらを意識すれば、内覧者に好印象を与え、売却の成功率を高められます。
STEP6.買主と売買契約を結ぼう
一戸建ての買主が決まったら、売買契約を締結します。売主はこの時点で売買代金の20%以内の手付金を受け取り、仲介手数料の半額を払うのが一般的です。手続きが済んだら、決済日までに新居への引っ越しを済ませましょう。
STEP7.決済して家を引き渡そう
買主の住宅ローンの手続きが終わるのを待ち、司法書士の立ち会いのもと決済・引き渡しをおこないます。売主は残金を受け取って一戸建ての鍵などを引き渡し、不動産会社に仲介手数料の残りを支払います。
STEP8.売却益が出た場合は確定申告しよう
売却金額から一戸建てを購入したときにかかった費用や経費、建物の経年劣化による減価償却費、売却に際してかかった経費などを差し引いてなお利益(譲渡所得)が出た場合には、原則売却した翌年の2月16日~3月15日に確定申告が必要です(※)。
(※)「確定申告」(国税庁)
関連記事:
家を売却する方法は?流れや必要書類、かかる税金を解説
家を売る方法を徹底解説!流れや費用、不動産会社の探し方は?【完全版】
一戸建ての売却でかかる費用・税金

一戸建ての家の売却では以下のような費用もかかるので、あらかじめ想定しておきましょう。
| 必ずかかる費用 | 仲介手数料 | 売却価格が400万円以上の場合「(取引価格(税抜)×3%+6%)+消費税」が上限。3,000万円の場合で105.6万円。金額が大きくなりがちなので、現金を残しておきましょう。 |
|---|
| 印紙税 | 買主と交わす売買契約書に収入印紙を貼付します。1,000万円超〜5,000万円以下で1万円です(軽減税率適用の場合)。 |
| 場合によってはかかる費用 | 登録免許税 | 売却する一戸建てに抵当権が付いている場合、抹消登記する際に必要です。建物と土地それぞれ1つにつき1,000円かかります。 |
|---|
| 司法書士報酬 | 抵当権抹消登記を司法書士に依頼する場合に支払います。依頼先によって異なりますが、5,000円〜1万円+実費が相場です。 |
| 譲渡所得税 | 一戸建てを売却して利益が出た場合、利益に対して約20%〜40%程度の譲渡所得税が発生します。マイホームの売却の場合、一定の要件を満たすことで3,000万円まで控除される特例などを受けられる可能性があるので、売却の翌年には確定申告をおこないましょう。 |
| ハウスクリーニング費用 | ハウスクリーニングは義務ではないものの、実施することで販売活動にプラスになるケースもあります。 |
関連記事:
不動産売却の仲介手数料とは?計算方法や無料になるケースも解説
家を売却するときの税金はいくら?売る際のシミュレーション例や節税対策を徹底解説
【築年数別】一戸建ての売却相場
不動産流通機構のデータによると、2024年度の築年数別における一戸建ての売却相場は、以下のとおりです。
築年数 | 首都圏(※1) | 中部圏(※2) | 近畿圏(※3) |
|---|
~築5年 | 5,131万円 | 3,435万円 | 3,715万円 |
~築10年 | 5,034万円 | 3,086万円 | 3,505万円 |
~築15年 | 4,777万円 | 3,006万円 | 3,309万円 |
~築20年 | 4,384万円 | 2,738万円 | 2,922万円 |
~築25年 | 4,122万円 | 2,287万円 | 2,657万円 |
~築30年 | 3,419万円 | 1,924万円 | 2,262万円 |
~築35年 | 2,964万円 | 1,638万円 | 2,089万円 |
築36年~ | 2,448万円 | 1,099万円 | 1,314万円 |
築年数が古いほど売却価格は低くなる傾向にあります。駅に近い、病院や商業施設が近いなど立地の良い場所にある一戸建ては買い手が見つかりやすい傾向にあるため、相場に近い価格で売却できる可能性が高くなります。
(※1)「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2024年)」(公益社団法人 東日本不動産流通機構)
(※2)「年刊市況レポート 中古戸建住宅の築年帯別状況(中部圏)」(公益社団法人 中部圏不動産流通機構)
(※3)「2024年度年刊市況レポート 中古戸建住宅の築年帯別状況(近畿圏)」(公益社団法人 近畿圏不動産流通機構)
関連記事:築5年の一戸建ては早期売却を!高く売るコツや相場、2つの注意点
一戸建ての売却は難しいといわれる理由
一戸建ての売却が難しいといわれる理由として、以下が挙げられます。
- マンションよりも需要が低い傾向にある
- 資産価値の低下が早い
それぞれの内容を解説します。
マンションよりも需要が低い傾向にある
一戸建ての売却が難しいといわれる理由は、マンションに比べて中古一戸建ての需要が低い傾向にあることです。共働き世代の増加により、立地の利便性や物件の維持管理の負担のかかりにくさ、防犯性の高さなどが重視されマンションを選ぶ方が増えていると考えられます。
また、少子化の進行により、一戸建ての購入層である子育て世帯が減少していることも、一戸建ての需要低下の要因といえるでしょう。実際、中古一戸建ての在庫件数は、年々増えている状況です。公益財団法人東日本不動産流通機構のデータによると、首都圏における中古一戸建ての在庫件数は年々増加しています。
年度 | 中古一戸建ての在庫件数 | 中古マンションの在庫件数 |
|---|
2022年度末 | 16,469 | 45,125 |
2023年度末 | 21,360 | 46,351 |
2024年度末 | 23,525 | 43,941 |
参考:「戸建住宅(中古)の基本指標 首都圏」「中古マンションの基本指標 首都圏」(公益財団法人東日本不動産流通機構)
2024年度末時点における中古一戸建ての在庫件数は、23,525件です。2022年度末時点での在庫件数は16,469件であり、2年間で約7,000件増加しています。
一方、中古マンションの在庫件数は増えていません。このように中古一戸建ては、買い手の数に対して売り物件が増えている状況であるため、売却に時間がかかる可能性があります。
資産価値の低下が早い
マンションと比べて一戸建ての資産価値の低下が早いことも、売却を難しくする要因です。資産価値が低下していると市場での評価額が下がるため、売主が希望する価格で買い手が見つからないことがあります。
住宅用の建物の耐用年数は、構造によって以下のように定められています。
建物の構造 | 耐用年数 |
|---|
木造、合成樹脂造 | 22年 |
金属造(骨格材の肉厚3mm以下) | 19年 |
金属造(骨格材の肉厚3mm超4mm以下) | 27年 |
金属造(骨格材の肉厚4mm超) | 34年 |
鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造 | 47年 |
参考:「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」(デジタル庁)
一戸建ては木造が主流で、一般的に築20年を超えると建物の資産価値はほぼゼロになります。一方、鉄骨鉄筋コンクリート造や鉄筋コンクリート造のマンションは耐久性が高く、築30年を超えても建物に一定の価値が残りやすい傾向にあります。
また、建物の評価額が低いと、買い手が十分な額の住宅ローンを組めないケースもあるため、購入できる層が限られてしまい売却が難しくなります。
一戸建ての売却でやってはいけないこととは?

一戸建ての家を売却するときに「やってはいけないこと」を5つ紹介します。
関連記事:家の売却でやってはいけないこと22選!注意点や失敗を防ぐポイントも解説
売却前に家を解体・撤去して更地にする
売却を考えている一戸建てが古いという理由で、家の解体や撤去を考える方がいますが、自己判断で進めるのは避けるのが無難です。家の解体・撤去にかかる費用は構造や立地条件などによって異なりますが、場合によっては数百万円かかることも。しかし費用をかけて解体しても、土地の売り出し価格に上乗せして回収できるとは限りません。
古い一戸建ての家を売るときには、そのままの状態で「古家付き土地」として売却する選択肢もあります。市場のニーズによってもどのような対応を取ると良いかは違うため、まずはエリアの事情に精通した不動産会社に相談しましょう。
関連記事:
古家付きの土地買取・売却ができる業者はどこ?手続きの流れや注意点も紹介
古い家を売る5つの方法を紹介!売却のポイントや税金を減らす控除・特例も解説
大がかりなリフォームをする
リフォームについては、費用回収が難しくなる大がかりな工事は避けるのが無難です。とくに近年は、中古で購入した一戸建てを自分好みにリノベーションして住みたいと考える人が増えています。そのため購入希望者の好みに合わないリフォームをするよりは、かけるつもりだった費用分の値引き交渉に応じるほうが現実的です。
ただし生活していくうえで欠かせない住宅設備の修繕や、多くの人が気にする水回りのハウスクリーニングなどは、内覧者の購入意欲を高める効果も。リフォームについても、どのような対応が望ましいかはそのエリアの需要によって異なります。自己判断でのリフォームは基本的に避け、不動産会社に相談して判断しましょう。
関連記事:リフォームしてから家を売るメリット・デメリット!中古物件を高く売るコツを紹介
査定価格で売れると見込み資金計画を立てる
不動産会社から出される査定価格は、あくまでも「売却に至ると考えられる予想価格」であり、売却が確約された買取価格や見積もり金額ではありません。そのため査定で出された金額で売りに出したとしても、値下げしなければ売れないこともあり得ます。
にもかかわらず、査定を受けた価格で売れると見込み、先走って新居を購入してしまうと、資金計画が狂い後悔することになりかねません。「査定価格=売却価格」でないことは、よく理解しておきましょう。
不動産の査定価格と売却価格は一致しません。査定価格は、不動産会社が市場相場や物件の状態、立地条件などを基に「売れそうな価格」として算出した参考値です。一方で、売却価格は実際に買主との交渉によって決まる成約価格であり、需要と供給の状況や販売タイミング、交渉の内容によって変動します。
査定価格と売却価格が異なる主な理由には、市場動向の変化、物件の状態、売主と買主の交渉、売り出し価格の設定などが挙げられます。一般的には「査定価格>売り出し価格>売却価格」となることが多く、査定価格のまま売れるケースは少ないでしょう。査定価格はあくまで売却活動の目安として捉え、実際の売却価格は市場の実勢と交渉の結果によって決まることを理解することが大切です。
企業によって査定価格などにばらつきが出てきてしまうので、基本的には複数者に査定依頼を行うことをおすすめします!TAQSIE(タクシエ)では、あなたの物件やニーズに合った担当者を3社(買取の場合は最大5社)ピックアップしてご紹介します。担当者の実績やプロフィールも確認でき、チャットで相談できるので気軽に安心してご利用いただけます。ぜひ使ってみてください。
一戸建ての売却を成功させるためのコツ
一戸建ての売却を成功させるためのコツは、以下のとおりです。
- 複数社に査定を依頼する
- 一戸建ての売却が得意な不動産会社を選ぶ
- 購入需要が高い時期を狙って売却する
- 物件の印象を良くするサービスがある不動産会社を選ぶ
- 仲介で売却できない場合は買取保証付き仲介や買取に切り替える
それぞれの内容を解説します。
複数社に査定を依頼する
一戸建ての売却を成功させるためには、複数の不動産会社に査定を依頼し提示された査定額を比較することが大切です。1社だけでは提示された査定額が相場に見合っているか判断できないからです。
複数に査定を依頼すればおおよその売却相場を把握でき、適正な売り出し価格を設定しやすくなります。
また、査定時の対応の丁寧さや説明のわかりやすさなどを比較できるため、安心して売却を任せられる不動産会社であるかを見極められます。
一戸建ての売却が得意な不動産会社を選ぶ
一戸建ての売却を成功させるためには、一戸建ての売却が得意な不動産会社を選ぶことが大切です。不動産会社によって得意とする不動産の種別が異なるからです。
売却実績が豊富な不動産会社であれば、一戸建ての特性や周辺エリアの市況にもとづいた売却戦略を立てられるため、スムーズな売却が期待できます。
また、一戸建ての売却に強い不動産会社は、一戸建てを探している顧客を多く抱えていることがあり、買い手が見つかりやすいメリットもあります。
不動産会社のホームページで、一戸建ての成約事例や掲載中の物件情報を確認しておきましょう。
購入需要が高い時期を狙って売却する
購入需要が高い時期を狙って売却することで、一戸建ての売却が成功しやすくなります。購入希望者が多い時期に売り出せば内覧希望者が集まりやすいため、早期の売却が期待できます。
一戸建ての売却は、不動産の購入需要が高まる1〜3月がおすすめです。新年度が始まる時期は、転勤や子どもの進学などに伴い住み替えをする方が増え、不動産市場が活発になるからです。
買い手が集まりやすい時期に売り出せば価格交渉で不利になりにくく、希望の条件で売却しやすくなります。
物件の印象を良くするサービスがある不動産会社を選ぶ
物件の印象を良くするサービスがある不動産会社を選ぶことも大切です。物件の魅力が伝わりやすくなり、近隣の類似物件と比較された際に買い手に選ばれる可能性が高まるからです。
たとえば、室内をモデルルームのように飾るホームステージングサービスがあれば、内覧時に良い印象を与えられ、買い手の購入意欲を高められるでしょう。また、プロカメラマンによる物件撮影サービスがあると、広告媒体に見栄えが良い物件写真を掲載できるため、買い手の目に留まりやすくなります。
不動産会社のホームページで、提供しているサービスを確認しておきましょう。
仲介で売却できない場合は買取保証付き仲介や買取に切り替える
仲介で売却できない場合は、買取保証付き仲介や買取への切り替えを検討しましょう。売れない状態で放置すると売れ残り物件の印象をもたれ、買い手に敬遠されやすくなるからです。
買取保証付き仲介とは、仲介で一定期間買い手が見つからなかった場合に、不動産会社があらかじめ取り決めた価格で不動産を買い取るサービスです。買取保証付き仲介に切り替えれば仲介での売却を目指しつつ、売れなかった場合の売却先を確保できるため売却の長期化を防げます。
また、売却の期限が迫っている場合は、買取に切り替えることですぐに物件を手放せます。買取とは、不動産会社に直接物件を売却する方法です。買い手を探す必要がないため、不動産会社が提示する買取条件に納得できれば、短期間で売却できます。
関連記事:
家が売れない原因は?戸建て売却が難しいときに検討すべき対策を解説
一軒家(一戸建て)は買取と仲介どちらで売るべき?価格相場や査定の依頼先を紹介
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一戸建ての家の売却は、あらかじめ流れを把握しておくと次にすべきことが予想できるので安心して進められます。自己判断で解体やリフォームをおこなうと、よかれと思ったことが無駄になる可能性もあるので、まずは不動産会社に現状を見てもらって相談しましょう。
なお、個別性が高い一戸建ての家の売却は、「不動産会社」ではなく、一戸建ての売却経験が豊富でエリアに精通した「担当者」を選ぶことが重要です。直接担当者とマッチングできるエージェント紹介サービスの利用を検討し、安心して任せられるパートナーを選びましょう。
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また、担当者が買主を探す「なっとく提案売却コース(仲介)」と、最短3日で買取価格が提示される「スピード売却コース(買取)」があり、仲介・買取のどちらでもスムーズな売却を目指せます。無料の会員登録で不動産売却のプロに相談できるので、ぜひご活用ください。
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「不動産売却マスター」編集長
【保有資格】宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、衛生管理者、ファイナンシャルプランナー3級
2008年入社。人事部門で福利厚生制度などの企画運営、住宅賃貸部門でタワーマンション営業所長、高級賃貸マンション企画などを経て、2018年より経営企画部で主に事業開発を担当し、複数の新規事業立上げに従事。2020年度三菱マーケティング研究会ビジネスプランコンテスト最優秀賞受賞。「TAQSIE」では初期構想から推進役を担い、現在もプロジェクト全般に関わっている。
「不動産の売却に特化した情報を発信する『不動産売却マスター』編集部です。不動産の売却や買取をスムーズに進めるポイントや、税金、費用などをわかりやすく解説します」
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