全国チェーン展開を図る企業の情報戦略サポート

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郊外型ロードサイド店舗に重点を置き、業務規模の拡大を図る飲食チェーンA社は、新規出店にあたって情報収集から出店計画の実行までを行うスムーズな仕組みを必要としていました。常に変化する膨大な情報の一元化とリアルタイムでの情報共有を実現し、人的コストの削減など業務効率の改善も含めた出店戦略をトータルにサポートしました。

目次

背景:出店計画を戦略的に立案・実行したい

飲食チェーンA社は、300〜400坪の郊外型ロードサイド店舗を中心に、全国規模での業務拡大を図っています。出店計画においては、常に変化し更新される膨大な情報を戦略的かつ有効に活用したうえで、十分な利益を得るために、どのエリアにどの程度のコストを負担すべきかを迅速に判断する必要がありました。しかしA社では、自社既存店舗情報、競合店舗情報をそれぞれ別のソフトウェアで管理しており、自社既存店舗と競合店舗の位置関係を視覚的に把握することが困難な状況でした。外部の仲介会社より持ち込まれる物件情報(以下「物件情報」)の収集・蓄積についても個々の担当者にて独自に行っており、関係者間で共有する仕組みもなく、本来検討すべき物件の取りこぼしが起こるなど機会損失も発生していました。これでは戦略的な出店計画の立案は難しく、高収益な店舗を継続的に増やし3年後の店舗数倍増を目標とするA社にとって、新たな仕組み作りが急務でした。

実施内容:散在した大量の情報を整理・集約し、出店戦略を後押し

そこでA社は、不動産情報をクラウドで効率的に一元管理し、タイムリーな戦略立案と実行をサポートするWebツールCRE@Mを導入。自社既存店舗情報や競合店舗情報、日々外部仲介会社から持ち込まれる膨大な量の物件情報を集約化しました。三菱地所リアルエステートサービスはデータベースの整備/分析、物件情報の提供、土地オーナーとの条件交渉など、A社の出店計画の立案から実行までをトータルでサポートしました。また、自社既存店舗と競合店舗の位置関係や、物件情報を、機能的に共有し、重点出店エリアの確定および負担すべき賃料を合理的に判断できる仕組みを構築。本部と現場のリアルタイムでの情報共有を可能にし、業務の効率化も見込むことができました。

成果:戦略的かつ迅速な出店が可能に

迅速な情報共有により出店の機会損失が減少し、具体的な不動産情報をもとにした戦略的な出店計画が可能に。また、人的コストは従来の3割程度の削減を見込めるなど、大幅な業務効率のアップを実現しました。今後は高収益な店舗の出店をさらに加速させるとともに、自社既存店舗についても収支情報、将来の修繕計画等の情報を付加することで問題のある店舗を洗い出し、移転や業態転換等の施策を積極的に進めていきます。
三菱地所リアルエステートサービスは、A社が検討可能となり得る物件情報(例:重点出店エリア内での物件情報や他の業態店の退店気配情報)の定期的な提供はもちろんのこと、A社既存店舗に関する不動産情報からの分析・課題抽出(例:老朽化店舗のピックアップ、過去および将来の修繕コストの過大な店舗のピックアップ等)を通して、A社の加速する出店戦略/収益力強化をサポートします。

※本事例の内容は公開当時のものです。

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