不動産売却を検討しており、売却に強い会社を知りたい方も多いでしょう。
不動産の売却実績ランキングは、売却を依頼する会社選びの目安になります。上位の会社であれば、豊富な売却ノウハウをもっているため、希望に近い価格での売却や早期の売却ができる可能性があります。
この記事では、不動産売却に強い会社のランキングを紹介します。
- この記事を読むと分かること
-
- 取扱高・仲介件数で上位にランクインしている不動産会社
- 不動産会社選びで確認すべきポイント
- 不動産売却に強いおすすめの会社
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不動産売却に強い会社ランキング
不動産売却に強い会社を選ぶ一つの指標として、不動産会社の売却実績ランキングが参考になります。取扱高と仲介件数における売却実績のランキングを見ていきましょう。
取扱高ランキング
株式会社週間住宅タイムズのデータによると、2024年度の不動産売買の取扱高における上位10社は以下のとおりです。
順位 | 会社名 | 取扱高 |
|---|
1 | 東急リバブル株式会社 | 2兆2,311億9,500万円 |
2 | 三井不動産リアルティグループ | 2兆2,188億4,200万円 |
3 | 住友不動産ステップ株式会社（旧住友不動産販売株式会社） | 1兆4,343億9,000万円 |
4 | 野村不動産ソリューションズ株式会社 | 1兆3,911億100万円 |
5 | 三菱地所グループ | 7,083億300万円 |
6 | 三井住友トラスト不動産株式会社 | 6,795億1,200万円 |
7 | みずほ不動産販売株式会社 | 6,165億7,200万円 |
8 | 三菱UFJ不動産販売株式会社 | 6,022億200万円 |
9 | オープンハウスグループ | 4108億円 |
10 | 株式会社東宝ハウスホールディングス | 3,468億1,300万円 |
参考：「週刊住宅 2025年6月2日 朝刊1面」/「24年度売買仲介、最高実績、増収相次ぐ／取扱単価上昇、需要に底堅さ」（株式会社週刊住宅タイムズ）
取引高上位の不動産会社は資金力があり、広告費用をかけた積極的な販売活動が可能です。自社のホームページに加え、不動産ポータルサイトやWeb広告、住宅情報誌など多様な販路で幅広く買主を探します。そのため、取引高上位の不動産会社に依頼すれば、早期に売却できる可能性が高まります。
仲介件数ランキング
続いて、株式会社週間住宅タイムズのデータにもとづき、2024年度における不動産売買の仲介件数ランキングを見ていきましょう。
順位 | 会社名 | 仲介件数（件） |
|---|
1 | 三井不動産リアルティグループ | 38,103 |
2 | 東急リバブル株式会社 | 32,918 |
3 | 住友不動産ステップ株式会社（旧住友不動産販売株式会社） | 31,003 |
4 | 野村不動産ソリューションズ株式会社 | 10,444 |
5 | オープンハウスグループ | 9,417 |
6 | 三井住友トラスト不動産株式会社 | 9,175 |
7 | 株式会社東宝ハウスホールディングス | 8,051 |
8 | 株式会社福屋不動産販売 | 8,019 |
9 | 積水ハウス不動産ホールディングス株式会社 | 6,780 |
10 | 株式会社大京穴吹不動産 | 4,525 |
参考：「週刊住宅 2025年6月2日 朝刊1面」/「24年度売買仲介、最高実績、増収相次ぐ／取扱単価上昇、需要に底堅さ」（株式会社週刊住宅タイムズ）
不動産売買の仲介とは、売主と買主の間に不動産会社が入り、不動産売買の契約成立をサポートすることです。
仲介件数が上位の不動産会社は、これまで多くの不動産売買を成立させてきたことから、市場動向や各地域の特性などに精通している傾向にあります。また、売却ノウハウを豊富にもっている点も強みです。そのため、適正な売り出し価格の設定や売却戦略について、的確なアドバイスをしてくれるでしょう。
【ランキング以外もチェック】不動産売却の依頼先を選ぶ際の確認ポイント
不動産売却の依頼先は、さまざまな視点から総合的に判断して決めることが大切です。先述した取扱高・仲介件数ランキング上位の会社が必ずしも自分に適しているとは限りません。売却を依頼する不動産会社を選ぶ際には、以下の点も確認しておきましょう。
- 不動産の種別やエリアも考慮した売却実績
- サービスの充実度
- 担当者の対応力
不動産の種別やエリアも考慮した売却実績
不動産会社を選ぶ際には、売却したい不動産と同じ種別やエリアの売却実績が豊富であるかを確認しましょう。不動産会社によって「首都圏のマンションに強い」「地方の一戸建ての買取実績が豊富」など、得意とする不動産の種別やエリアが異なるためです。
売却予定の不動産と類似する物件の取引実績が多ければ、市場動向に精通していると考えられるため、依頼先の候補にするとよいでしょう。
不動産会社のホームページには取引実績が掲載されています。類似物件の実績を確認しておきましょう。
サービスの充実度
サービスの充実度も、不動産会社を選ぶ際に確認すべきポイントの一つです。サービスの種類・内容は売却の成否に影響する要素だからです。
たとえば、プロのカメラマンによる物件撮影やホームステージングなど、物件を魅力的に見せるサービスが充実していれば、購入希望者が集まりやすくなります。
また、アフターサービスについても確認が必要です。建物の瑕疵補償や設備保証などがあれば、万が一売却後に建物や設備の不具合が判明した際に保証してもらえるため、買主とトラブルになる心配がありません。
サービスが充実している不動産会社を選ぶことで、安心かつ納得のいく不動産売却を実現しやすくなります。
担当者の対応力
不動産会社を選ぶ際は、担当者の対応力も重視しましょう。レスポンスが遅い、説明が曖昧など担当者の対応が悪いと、売却活動がスムーズに進まなかったり、相場よりも低い価格での売却になったりする恐れがあるからです。
相談や質問に対して親身になって対応してくれる担当者であれば、安心して売却を任せられます。
実際、株式会社NEXERとタクシエ（TAQSIE）が行った調査によると、不動産売却を経験した多くの方が「対応のスムーズさ」を重視して最終的な意思決定をしています。
出典：「不動産買取経験者の84.5%が取引に「満足」と回答、不動産買取業者を選んだ理由の第1位は「対応のスムーズさ」」（PR TIMES）
▼「対応のスムーズさ」を重視した方の声
・忙しいので時間を割くのが大変だから。（30代・女性） ・めんどくさい作業ゆえスムーズさは大事だから。（30代・男性） ・ストレスを抱えたくないから。（40代・男性） ・早く売りたかったので、積極的に動いてくれる不動産会社を選びました。（50代・女性） ・何事についても対応を早くしてもらえると有り難い。（60代・男性） |
出典：「不動産買取経験者の84.5%が取引に「満足」と回答、不動産買取業者を選んだ理由の第1位は「対応のスムーズさ」」（PR TIMES）
実際に不動産を売却した方の声からも、対応のスムーズさが満足度に直結していることが伺えます。
また、古家付きで売却したほうがよい、ハウスクリーニングをすれば売れやすくなるなど、売却しやすくなるための提案力があるかどうかも確認しましょう。提案力がある担当者であれば、売れにくい条件の物件でも買い手が見つかりやすくなります。
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不動産売却におすすめの会社10選
ここからは、取扱高・仲介件数が一定以上あることに加え、サービスの充実度や担当者の対応力にも強みをもつおすすめの不動産会社を10社紹介します。
不動産会社が多くどこに依頼すればよいか迷う場合は「TAQSIE（タクシエ）」をご利用ください。売却の目的や要望などに応じて、最適な不動産会社のエージェントを無料でマッチングいたします。
三井不動産リアルティ株式会社
「三井のリハウス」を運営する三井不動産リアルティ株式会社は、1986〜2023年度までの38年連続で売買仲介取扱件数1位を獲得した大手不動産会社です。3ヶ月以内の売却成約率が69%と高く、短期間での売却が期待できます。
また、手厚い売却サポートも特徴です。売却前の建物・設備検査、および物件引き渡し後、一定期間においては設備修理をしてくれます。
すべての営業担当者が宅地建物取引士の資格を保有しており、豊富な法律知識にもとづいた対応が可能です。そのため、売却条件の難しい物件の売却や、複雑な契約手続きにも的確にサポートしてもらえるでしょう。
住友不動産ステップ株式会社
住友不動産ステップ株式会社は、全国199箇所（2025年4月時点）の直営店を展開する大手不動産会社です。
マンツーマンの営業体制を敷き、問い合わせから引き渡しまで同じ専任担当者が対応します。担当者変更による認識の齟齬が生じることなく、一貫したサポートを受けられるため、安心して売却を依頼できます。
また、独自の入札形式の売却（ステップオークション）で、全国8,500社超（2025年1月時点）の登録宅建業者に物件情報を提供できる点も魅力です。プロの買取業者が入札に参加するので、大型の宅地や容積率の高い土地、古い建物がある土地など、仲介が成立しづらい物件の売却時に役立つでしょう。
東急リバブル株式会社
東急リバブル株式会社は50年の歴史をもち、東急線沿線を中心に不動産の仲介・販売を行っている企業です。
グループ内のネットワークやポータルサイト、ポスティングなど、豊富な販売チャネルを活かしたスピーディーな売却が強みです。そのため、売却により早く現金化したい方や売却時期が決まっている方などにおすすめです。
また、仲介で期間内に売れなかった場合には、同社で物件を買い取ってくれるので、仲介でも確実に売却できます。
営業担当者の約98.6%が宅地建物取引士（2025年2月時点）の資格を保有しており、不動産売却の疑問点や税務の相談など幅広い相談に応じてもらえます。
野村不動産ソリューションズ株式会社
野村不動産ソリューションズ株式会社は、不動産仲介事業を担う野村不動産グループの企業です。
グループ会社や金融機関、税理士などと連携した高いコンサルティング力が強みです。税金やローンなど、不動産取引に関するあらゆる相談に乗ってもらえるため、安心して売却活動を進められます。
また、同社が運営する不動産情報サイト「ノムコム」では、生成AI技術を活用して物件の魅力を紹介しています。年間6,400万ページビュー（2024年）を誇るノムコムを通じて、多くの購入希望者にアプローチできるため、スムーズに売却ができるでしょう。
近鉄不動産株式会社
近鉄不動産株式会社は、近畿日本鉄道グループの中核企業として50年以上の歴史をもつ総合デベロッパーです。
仲介だけでなく、リフォームや戸建て新築にもワンストップで対応しているため、安心して売却を任せられます。
全国に54店舗（2025年5月時点）を展開してネットワークを形成していることから、遠距離の住み替えや遠方にある物件の売却も相談しやすいでしょう。
三井住友トラスト不動産株式会社
三井住友トラスト不動産株式会社は、2024年度において年間8,000件超の取引実績を誇る不動産会社です。
三井住友トラストグループの総合力を活かし、不動産売却だけでなく住宅ローンや相続など、幅広いサポートをワンストップで提供しています。そのため、物件の売却がはじめてでも安心して売却活動を進められるでしょう。
物件の引き渡しから6ヶ月間は、給湯器やエアコン、調理器具などの住宅設備を最大500万円まで無料で修理してくれるので、引き渡し後のトラブルを回避できます。
項目 | 内容 |
|---|
企業名 | 三井住友トラスト不動産株式会社 |
対応可能物件 | マンション、一戸建て、土地 |
所在地 | 東京都千代田区神田錦町3丁目11番地1 NMF竹橋ビル |
電話番号 | 0120-982-526（売却専用） |
ホームページ | https://smtrc.jp/uritai/ |
積水ハウス不動産株式会社
積水ハウス不動産株式会社は、全国112拠点（2024年2月時点）のネットワークをもつ不動産会社です。
全国の拠点のネットワークを活かして対応してくれるため、遠方にある空き家などを売却したい場合にも頼りになるでしょう。
また、実績が豊富で2023年度における年間の仲介取り扱い件数は10,000件以上、買取件数は約2,000件にのぼります。不動産ごとの特性や価値を綿密に分析できるため、変形地などの買い手がつきにくい条件の不動産でも買い取ってもらえる可能性があります。
三菱地所ハウスネット株式会社
三菱地所ハウスネット株式会社は、全国の主要都市に拠点をもつ三菱地所グループの不動産会社です。
売主と買主をつなぐ包括的なサポートサービス「すまいリレー」が大きな特徴です。売却相談から媒介契約、販売、決済・引き渡しまで専任担当が一貫して対応してくれるため、スムーズな売却が期待できます。
また、水回りや鍵などのトラブルに対する24時間駆けつけサービスや住宅設備保証など、アフターサービスが充実している点も魅力です。
株式会社大京穴吹不動産
株式会社大京穴吹不動産は、全国に32店舗を展開するオリックスグループの不動産会社です。マンションの買い取りに強みをもち、2024年3月期までのマンション買取再販累計戸数は14,000戸を超えています。
また、地域密着型の売却活動を行っている点も特徴です。各地域の需要や取引相場に精通しているため、希望に近い価格での売却が期待できます。
加えて、サービスが充実している点も注目すべきポイントです。ホームステージングやホプロのカメラマンによる写真撮影など、物件を魅力的にアピールするためサービスを活用できるため、早期の売却が実現できるでしょう。
株式会社福屋不動産販売
株式会社福屋不動産販売は、全国に90以上の直営店舗を展開する大手不動産会社です。
買取やリフォーム、保険など不動産売買に関わる幅広いサービスをワンストップで提供しているため、スムーズな売却が期待できます。
また、仲介だけでなく、グループ企業（福屋アセットマネジメント）による買取も実施しており、早期の売却が可能です。新居物件購入のタイミングに合わせて物件を買い取ってくれるため、スムーズに住み替えができます。
不動産売却の会社選びはTAQSIE（タクシエ）に相談！
不動産売却実績のランキング上位の会社は、豊富な売却ノウハウをもっているため、高値・早期での売却が期待できます。ただし、ランキングは、あくまで不動産会社選びの一つの目安にすぎません。
売却実績ランキングだけでは見えない部分もあるため、サービスの充実度や担当者の対応力も確認して、依頼する不動産会社を選びましょう。
不動産売却の依頼先で悩んでいる場合は「TAQSIE（タクシエ）」をご利用ください。大手不動産会社80社の中から、売却目的や要望などに応じて最適な担当者を3名紹介します。
会員登録は無料なので、不動産売却を検討中の方はぜひご活用ください。
三菱地所リアルエステートサービス 新事業推進部
「不動産売却マスター」編集長
【保有資格】宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、衛生管理者、ファイナンシャルプランナー3級
2008年入社。人事部門で福利厚生制度などの企画運営、住宅賃貸部門でタワーマンション営業所長、高級賃貸マンション企画などを経て、2018年より経営企画部で主に事業開発を担当し、複数の新規事業立上げに従事。2020年度三菱マーケティング研究会ビジネスプランコンテスト最優秀賞受賞。「TAQSIE」では初期構想から推進役を担い、現在もプロジェクト全般に関わっている。
「不動産の売却に特化した情報を発信する『不動産売却マスター』編集部です。不動産の売却や買取をスムーズに進めるポイントや、税金、費用などをわかりやすく解説します」
