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TAQSIE名古屋圏進出記念!インフルエンサー鼎談「名古屋の住宅売却事情を語ります」

不動産売却マッチングプラットフォーム【TAQSIE(タクシエ)】が名古屋圏についに進出!
今回、記念コンテンツとして、名古屋圏の不動産インフルエンサーと東京のインフルエンサーが、「名古屋の住宅購入売却事情」について語りました。
後編の今回は「名古屋の住宅売却」について。売り出して平均どれくらいで成約するのか?仲介マンの実力は?ときおり遭遇する理不尽さ…までを赤裸々に公開します。

前編の不動産購入鼎談はこちらから。

登場人物

こう:名古屋市内を専門とするマンションブロガー

スムハジメ:元デベロッパー、現在は不動産仲介業の傍らブロガー活動も行う

 

のらえもん:東京マンションブロガー、今回の司会進行

 

名古屋市内の不動産売却のコツとは?

のらえもん:
名古屋市内の不動産売却の事例とコツをお聞かせいただけませんか?
新築が建った後に次は中古として二次流通していきますが、中古取引はきちんと成立しているでしょうか。といいますのも、東京圏の特にタワマンは、近年金融商品的な意味合いに近いところもあって、ぐるぐる回転取引されているんですが、名古屋はどうでしょう?

スムハジメ:
仲介をやっていますけど、これは濃淡、甲乙がはっきりわかれているイメージがあります。正直、反響がない物件もありますね。

売却のコツとまではいかないかもしれませんが、売却を預かっている物件自体をきちんと知らない人が多いです。
例えば先日も、某不動産仲介が売主仲介でしたが、私が買主仲介としてタワーマンションの見学客をご案内したときにも、「共用施設あるんですか?スカイラウンジがあるんですか?」とか億ションで駐車場が紐づいている部屋でしたが、「そもそも紐づいているんですか?」と逆に聞かれたり…みたいなのが多くて。
これではお客様に対して失礼だし、きちんと売り切れないだろうな、と。そういう意味では、ちゃんと知っている仲介担当者と出会って売却をすることが良い取引の手始めですね。

のらえもん:
勉強不足の仲介マンが多いんですね。大阪編でも同じことを聴きました(笑)

こう:
私は、仲介の方と中古を見にいく立場ですが、部屋入った途端に、特に説明もなく、「好きに見てください」と(苦笑)
この対応が名古屋標準なのかわからないんですけど、逆に関東の方だと取引が多い分、エリアに特化した人が多いからか、案内している物件も特定的なところがあって、色々説明がうまいと感じます。
名古屋は広域に担当している人が多いからなのか、部屋入っても特に説明がなく、ここがキッチンです。そんなことは見たらわかります、的なご案内をされる方が多いですね。
買う側としてはテンションが下がってしまったり…仲介担当者の方は大切ですね。

のらえもん:
東京は戸数が多いマンションがいくつかあるエリアだと、複数のマンション取引だけで店舗が成り立ってしまうこともあって、絶対詳しいんですよね。毎週のように同じマンションを案内している人もいます。
でも広域で担当していると、きちんと下調べしていないと、まったくわからないままに案内しちゃってるんでしょうね。

スムハジメ:
そう!結構、下調べせずに案内に入っている方を見ます。
私は買い側でお連れしますから、案内の前に、新築時のパンフレットや図面を印刷して用意してお話しますが、駐車場までは部屋に紐づいているかまではわからないので、そういうのを売り側仲介に確認したときに知らない人の遭遇率が高いですね。
「ワンブロック先の新築マンションがあまり売れてないですもんね」とかいうと「そうなんですね〜」しか返ってこない方もいらっしゃるので、預かっている物件のエリアに興味がないのかな、と。

名古屋市内の平均的な不動産売却期間について

のらえもん:
名古屋市内で平均的な売却期間はどれくらいでしょうか?

スムハジメ:
ちょっと長めだと思います。相場で出して半年くらいかかる、それが肌感です。

のらえもん:
え、結構長いですね!

スムハジメ:
そう、結構長期戦です。
3か月くらいで売れるかなと思って、相場で出すんですけど、エリア外の方が探すのではなくて、長く住んでいる地元の方が探すので、結構みなさん目利きでいらっしゃるというか…。だからなかなかフラッグシップの物件とかなら別ですけど、それ以外だと、東京のように相対的にどこも値上がっていたりとかいうのがありません。
買ったときとプラマイ0、トントンで売れればいいという流通具合なので、相場よりちょっと下で出さないと反響がなかったりという感じですね。

のらえもん:
みなさん、わかっている感じなんですね。

スムハジメ:
そうですね。悪く言えば「けち」、良く言えば「お金の使い所がわかっている」。
東京豊洲のタワマンで2,000万円アップしても買い手がつくと思いますが、地元民しか検討しないとなると過去売っていたときの値段や相場がわかるから「あんなもん買うもんじゃない」という発想になって買い控えちゃう。

東京、大阪だと外から人がくるので、今の綺麗な街並み、今の相場とかを見て、次のものを買ってくださるので新しい相場に馴染んでいくんですけど、名古屋はずっと内需が強いので、どうしても昔の相場とか昔のイメージとかに引っ張られる感じが強いですね。

のらえもん:
でも、相場並で売り出して半年はなかなかかかりますね。
どこでもそうなのかな〜東京と大阪は相場で売り出せば、スパンと決まるって聞きますけどね、

スムハジメ:
そうですよね、よっぽど背伸びしなければ、という気がするんですけど。相場から背伸びしてなくても、全然電話が鳴らない。僕の会社は、スーモもホームズもアットホームも全部出すんですけど、実はそこからの反響ってそんなに多くなくて。どちらかというと、ブログから見にきていただいた方とか笑

のらえもん:
すごい、ポータルに頼らない集客ができる新世代!

スムハジメ:
私は新築販売代理もしていますから、新築を最初は紹介して、手数料はかかってしまうけど中古もあるよと紹介すると、そっちのほうが良さそうだと流れてきたりとか。

こう:
エリアによって違いとかあるんですか?郊外のほうが長引くとか。

スムハジメ:
全部を触っているわけではないので、わからないところもあるんですが、郊外のほうがちょっと時間がかかっているイメージですね。
ただ反響は郊外のほうが多いです。都心エリアはいま、新築の供給が過剰気味なのと、割と郊外のほうが出物が少なくて。
物珍しさもあるのかもしれないのですが、そっちのほうが反響があるイメージです。

のらえもん:
こうさんはこれから売却活動をされるところでしたか?

こう:
そうです、既に次を買っているので、今の住宅は売却します。先ほど述べたように私は買い手側を経験しているから、仲介担当者の選び方はとても大事ということを痛感しています。
知識がなかったら近くの不動産屋に飛び込むとか、自分のマンション系列不動産のところで頼むとかが一般的だと思うんですが、経験上、その仲介担当者がこのマンションのアピールポイントや説明をきちんと抑えられてるのかは不安です。
依頼する前に、きちんと話して、自分のマンションに明るい仲介担当者を選ぶというのはとても重要です。

不動産業界の悪弊は、まだ残っている

のらえもん:
スムハジメさんは、不動産業界に参入されて、これは理不尽だなとかこれは顧客のためになっていないなとかの事例はあります?

スムハジメ:
僕は、理不尽だなというのは直接肌で感じたことはなかったですけど、こうさんがおっしゃっていたような、知識が足りないなという営業の方はいらっしゃいました。
・・・これは、某不動産会社の知人に聞いたんですが、会社から見たいい仲介営業マンは、どれだけ値段を下げられるかだと言っていて。

のらえもん:
売主の目線を下げるってことですね。

スムハジメ:
そうです!そうです!
売りたい人は、1円でも高く売りたいじゃないですか。でも不動産屋にとっては成約金額の3%が手数料ですから、高く売る努力よりも、どれだけ早く売れる価格まで下げられるかという戦いになってしまうんです。だから「売主に早く値下げを飲ませられる仲介営業マンが優秀」というんですね。
悪い営業マンになると、預かった物件をポータルサイトに掲載せず、とりあえずレインズも載せるものの、申し込みありにしておいて、案内を断っておきながら、お客さんには「2週間たったけど、全然反響がないので値段下げましょう」みたいな話をして、とにかく安くして、売れる値段になったらようやく公開してお客さんをつけるという悪いことをしている人もいる・・・という話を聞いたことあります。

のらえもん:
不動産用語でいう「干す」とか「値こなし」という悪質行為ですね、まだやっている会社あるんですか(呆れ)
その、ポータルサイトにまともに掲載しないという会社があるって、今の世の中だと信じられないんですが、普通の売主って自分で検索しないもんなんですかね。

(写真はイメージです)

スムハジメ:
最初の週だけポータルに出して、2週目以降は引っ込めて、みたいなことをやってるということかもしれないですね。追い続ける人っていないじゃないですか。

のらえもん:
出してますよってね笑

スムハジメ:
僕はまだ仲介としてスレてなかったので、やだなーって。あーそういうやり方なのか、世の中ってって思って。

のらえもん;
いやいや、スレているスレていないの前に、それおかしいと思いますよ!
不動産仲介は、英語でいうと、エージェントですよね。クライアントのために全力を尽くすことがエージェントですから。

スムハジメ:
誰のために働くかというところですよね。不動産仲介マンも企業に属しているのは間違いないので、会社からの評価のほうに重点を置いてしまうと案外、カスタマーファーストになれなかったりとか、人によっては。

のらえもん:
わかりますよ。毎月ノルマもありますからね。日本の不動産仲介は、不動産売買契約が成立しないとお金がもらえないって世界ですから、厳しいですよね。

スムハジメ:
立場を変えて顧客側、つまり売主さん側から見たら、知識も経験もない人がほとんどでしょうから、「この会社の人だから大丈夫」と盲目的に信じざるをえない。

TAQSIE(タクシエ)について

のらえもん:
あの、すごろくさんですら、マンション売主系の不動産仲介に頼んで、酷い目にあったって言ってましたからね。(大阪インフルエンサー「すごろく」さん「1192」さんとの鼎談はこちら!)不勉強で全然売れなかったって。くだけた言い方をすると担当ガチャでハズレを引くと大変。

こう:
細かいレベルでも、さりげなくアピールしたら売れ行きは変わるんじゃないかと思っていて、さりげなくでも、「このマンション、仕様はいいなー」「今売ってる分譲マンションよりもずっと余裕がありますね」とかぼそっと言ってくれると、買い手側も気分が変わりますよね。

不動産仲介と売主の関係性って、継続的なものではなくて1回きりのものになりがちなのでどうしても会社の利益を考えちゃうのかな、って。次の住み替え先も頼んでもらえるように頑張ろうっていうインセンティブが働くなら、業界の意識も変わるのかな。

のらえもん:
今回のインフルエンサー鼎談は、不動産売却プラットフォームのTAQSIE(タクシエ)の提供ですが、TAQSIE(タクシエ)は、この仲介担当者ガチャをなくしたい、物件に詳しい、エリアに詳しい、相続や込み入った案件に詳しい、など会社を超えて仲介担当者を売主側が選べますという設計思想で作られています。

 

スムハジメ:
いいですね、不動産売却は人ですから、仲介担当者を選べるようになるべきだと思いますね。

のらえもん:
名古屋でも始まります。まずは3社から買取の相見積もりをもらえるサービスのリリースから。

スムハジメ:
不動産仲介に売却をお願いして、売れないから買取に移行ってパターンは多いですよ。

のらえもん:
物件の買取を依頼されることはありますか?

スムハジメ:
あります。最初から買取で依頼されることもありますね。
金額というよりはスピード重視で、早く手離れしたい。
で、私が買取の業者探しますよーって。

のらえもん:
スピード重視の方向けに、物件の売り手が直接買取業者3社から相見積もりをもらえるプラットフォームなんです。

スムハジメ:
私が買取を依頼されても、自分が不動産買取業者に連絡して相見積もりとってますから、売主自らするサービスは需要ありそうな気がしますね。

のらえもん:
名古屋で不動産買取が成立するボリュームゾーンって大体いくらくらいでしょうか?

スムハジメ:
ものによりますけど、区分だと2000万円するかしないかくらい。一戸建ては土地のサイズによって千差万別ですが、3,000万、いいとこ5,000万円とか行けばすごく評価されたな、という感じかなと。肌感ですが。

のらえもん:
なるほど、参考になります!
こうさん、スムハジメさん、本日はどうもありがとうございました!

 

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