不動産売却マッチングプラットフォーム【TAQSIE(タクシエ)】が名古屋圏についに進出!
記念コンテンツとして、名古屋圏の不動産インフルエンサーと東京のインフルエンサーが、「名古屋の住宅購入売却事情」について語りました。
前編の今回は「名古屋の住宅購入」について。その他の地域と比べての予算感、なぜ名古屋の住宅はクオリティが高いのか!?など、ここでしか読めないコンテンツとなっています。どうぞお楽しみに。
登場人物
こう:名古屋市内を専門とするマンションブロガー
スムハジメ:元デベロッパー、現在は不動産仲介業の傍らブロガー活動も行う
のらえもん:東京マンションブロガー、今回の司会進行
自己紹介
のらえもん:
こうさん、スムハジメさん、本日はお集まりいただきありがとうございます!
まずは簡単に自己紹介をお願いいたします。

こう:
名古屋のほうでマンションのモデルルームや中古のマンションを見ながらブログを書いている「こう」と申します。私は名古屋が地元ではなく、就職を機に名古屋に来ました。
4、5年前から、名古屋の中心部、伏見や栄エリアの物件をメインにマンションブログを書いています。

スムハジメ:
初めまして、スムハジメと申します。
こうさんと同じで、名古屋市内を中心に新築マンションや市況感についてのブログを書いています。
私は、前職が住友不動産で、5年くらい前に名古屋市の大規模新築マンションの販売所長もしていました。妻の地元がこちらという縁で、昨年(2023年)から、「幸せ富動産」という名古屋市内に特化した不動産会社を立ち上げながら、ブロガー活動も続けております。
のらえもん:
「幸せ富動産」って面白い名前ですね。
スムハジメ:
幸せふどうさんの、ふという字は、富という字です。
せっかく所有する資産ですから、富となる不動産を提供したいという思いからです。
名古屋市内の居住用不動産の動向
のらえもん:
自己紹介ありがとうございます!今日はお二人に、名古屋の不動産市場の特徴、動向をお聞きしたいと思っています!
まずは、私のテリトリーである東京エリアのマンションのことを話すと、東京は港区を中心にマンションが高くなったな〜といつも思っています。東京中心部と郊外では、下手するとファミリータイプで10倍近く坪単価が変わる世界ですが、名古屋の中でも都心と言われている、名駅から栄にかけてのエリアと、郊外のエリアではどれくらいの差があるのでしょうか?
こう:
まず新築マンションで考えると、中心部は坪単価350〜400万円(70㎡換算で約7,400~8,500万円)くらいのマーケットです。これが郊外になると、坪200前半〜250万(70㎡換算で約4,200~5,300万円)がボリュームゾーンになりますね。東京ほど変わりません。

のらえもん:
中心部と郊外で2倍違わないんですね
こう:
流石に、2倍まではないですね。
スムハジメ:
ピンとキリで比べたら、2倍行くかもですが、エリア平均や物件平均で比較しても2倍はいかない感じですね。
のらえもん:
名古屋市郊外に暮らす人と、名駅から栄あたりで暮らす人と、ライフスタイルは違いますか?
こう:
違いますね。名古屋というエリアは車社会ですから郊外の方は、ほぼほぼ100%自動車を保有しています。一戸建てはもちろんのこと、郊外マンションでも、駐車場附置率100%が当たり前。物件によっては100%超えています。
一方で、都心部は、東京と同じで、駐車場附置率30%くらいとか、自治体の規制最低限度となります。
郊外のマンションなら、みんな一家に一台車を持っているので、お休みの日は、車でレジャーに行きます。生活スタイルとしては、首都圏郊外の一戸建て生活と似てます。
のらえもん:
名古屋市郊外のマンションだと、一戸建てと同じような感覚なんですね。マンションが成り立つエリアと成り立たないエリアってありますか?
スムハジメ:
成り立たないエリアはなさそうなイメージですが、駅遠郊外の物件でも、順当に売れていて、よっぽど売れないという話は聞きませんから、マンションはどこでも成り立つかなと思っています。
こう:
駅から近い場所はマンション、少し離れると一戸建て。それは首都圏とあまり変わりません。
のらえもん:
名古屋市内でも住宅のマジョリティは一戸建てだと思うのですが、名古屋で人気の一戸建てタイプはありますか?
スムハジメ:
はっきりいって、狭小住宅は人気がないです。
名古屋は、他の三大都市である東京、大阪と比べると土地にゆとりがあるので、一戸建てをお求めの方は、車2台停められたり、駐車場は別でちゃんとあった上での2階建てとか、そういった余裕がある物件を欲しがります。
マンションでも、標準仕様が他のエリアよりも明らかに高かったりするんですよ。
3〜4,000万円台の物件でも天然石をキッチン天板に使っていたり、内廊下の物件の割合が明らかに高いです。
「それなりの価格帯のそれなりの仕様」よりも、「高グレードで高価格の物件」が好まれる。中途半端では振り向かれない。もちろん割り切ってコストをかけていない低単価の物件でも低単価であれば動きやすいなと肌で感じています。
のらえもん:
名古屋の方は自宅にお金をかける文化があるということですか?
こう:
お金をかけるほうだということは聞いたことありますね!
のらえもん:
だから、マンションは内廊下が多いし、仕様が高い。
こう:
都道府県年収ランキングでいうと、東京都が一番で、愛知県は大阪府や兵庫県より上です。
愛知の上に神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木とかあるかと思います。
でも住宅の価格でいうと、東京と大阪が突出して高い。他でも高いエリアはいくつかありますが、基本的には各地方でそんなに差はありません。ということは、愛知県は、物件価格に対する年収倍率が低いということになります。まだまだ建物のグレードが上がったものを買える余裕があります。

のらえもん:
東京は最近物件価格が上がりすぎて、仕様を削りまくったコストダウンの嵐みたいなマンションを見て悲しくなりますね。
こう:
東京は、設備仕様は最低限にして、ここから変えたかったらオプションでどうぞみたいな考え方が目立つなと。逆に言うと、名古屋はその傾向はありません。先ほどスムハジメさんがおっしゃったように、郊外のそんなに価格が高くない物件でもしっかりした仕様が多いです。
のらえもん:
愛知県は、トヨタを中心に大企業が多いから、雇用者報酬が高く、土地面積と人口のバランスがいいってことなんですかね。
スムハジメ:
いいものにゆとりを持ってみんな住んでる感じありますね
こう:
私の会社の後輩が一戸建てを買ったんですけど、建売ではなくて、注文住宅でしたね、20代だったんですけど。
のらえもん:
20代で注文住宅建てちゃうの?すごい。
こう:
名古屋の中心地のいい場所っていうのは難しいんですけど、電車で30分くらいのところまで離れたら、土地の値段っていうのは、だいぶ低くなりますから、好きな広さで好きな注文住宅を建てました!みたいな話はよく聞くので、それだけゆとりがある地域かなと思います。
スムハジメ:
貯蓄額も愛知県は全国的に高くて上のほうですから、頭金もあったり、贈与もあったりというエリアです。年収から見ても、グレードのいいものを買ってますね。
名古屋市内の住宅購入はペアローン?それとも単独?
のらえもん:
名古屋市内の方々は、夫婦ペアローンで買いますか?それとも単独で住宅ローンを組まれますか?
こう:
私へ相談をされるのは、年収倍率の話じゃないですけど、余裕があるのか単独で住宅ローンのイメージがあります。ペアローンで頑張ってフルで高い物件を買いたいですって相談はされたことないです。統計を取ったことありませんので、イメージですが。
スムハジメ:
仲介の私もペアローンはあまり聞きませんね。
物価とか生活にかかる支出が名古屋は少ないですから、割と専業主婦の方の比率も多いです。ダブルインカム、夫婦ふたりとも正社員という世帯自体が少ないっていう感じがしますね。
のらえもん:
そうなると、買い手予算のボリュームゾーンはどこにあるんでしょうか。
スムハジメ:
探しているエリアの属性にもよるかなというところがあって。私のブログから来店される方は、すごく高い傾向にあります。予算的には5,000万円〜1,2億円くらいの方も来られます。
郊外の反響でしたら、直近だと年収400万の単独でローンを組まれて、予算3,000万くらいに収めておきたいという方とかいらっしゃいますし、都心部だと年収800万くらい。6,000万いくとちょっと高いから5,000万くらいにしておこうかなという方が多いイメージですかね。
こう:
マンションだと5,000万というキャップは相当意識されているというイメージがあります。
6,000万〜7,000万とかまでいくと、郊外で注文住宅が買えてしまいます。一戸建てとのバッティングは価格設定において、意識されていますね。
実際、最新の新築マンションでも、5,000万後半の価格帯のものは避けて、67平米5,000万ちょっとになんとか価格を抑える物件を見ます。
スペシャルなマンションはのぞいて、一般的なマンションの上限価格は5,000万くらいと感じますね。

のらえもん:
私の妻は地方出身なんですけど、そもそも中古で住宅を買う文化がない、と言われたことがあります。名古屋の方はどうしょうか?
こう:
価格帯がそんなに高くないんで、中古まで目線を落とす必要はないよね、となりがちですかね。
例えば、自分の年収700万円で新築マンション5,000万円が無理なく買えるよね、となったときに、わざわざ中古で3,000万円以内の物件を探すことはないかな、というロジックにはなりやすい。
スムハジメ:
名古屋はコンパクトシティですから、1つ隣の駅にいくと、価格が急に下がることがあったりするんですよね。一駅間はそんなに遠くないので、どうしても学区を変えたくないとか、ここに買わないといけない理由のある人をのぞいたら、入り口は新築から、となります。
東京だと新築が高い。いい中古も高い。予算を絞って、通勤時間で許せる範囲、中古のこの辺から〜という探し方が一般的かもしれません。
実は名古屋だと新築と中古が同じ値段で出ていたりします。ランドマークマンションを買いたいけど、それが新築だと届かないからというので中古にくる人はいるかもしれませんが。普通の中古と一駅先の普通の新築が同程度で出ているので、だったら隣の駅の新築がいいよねとそっちに流れちゃう感じのケースがありますね。
のらえもん:
新築と中古で同じ値段で出しているとなると、中古を選ぶ方のロジックはどういうものでしょう。
スムハジメ:
いいものであれば中古でも売れますけど。
名古屋は車文化なので、不動産の買い方も車の買い方に寄っていて、「値引きありき」というところがありますね。売り出し価格は新築とほぼ同じ、もしくは近い価格で出していても、取引が成立するのはそこから値引きした価格、という文化です。
のらえもん:
なるほど、それで双方納得するのか。
スムハジメ:
売り出し側もある程度、値引きのバッファは持ってるようなイメージがあります。
終わりに
不動産売却マッチングプラットフォーム【TAQSIE(タクシエ)】名古屋圏進出記念!名古屋の不動産インフルエンサーと東京のインフルエンサーが語る不動産購入事情はいかがでしたでしょうか?
後編は売却について、インフルエンサーたちが”本音”で語ります!