この記事では、1年以上売れない家の原因を解説します。
「1年以上売れない家に困っている。何が原因で売れないの？」
「1年以上売れない家は何を改善すれば売却できる可能性があるの？」
家の売却活動期間は、相場の確認から含めると半年程度が目安です。1年以上売れない場合、売却活動が長期化しているため、なぜ売れないのか不安になるでしょう。
今回は、1年以上売れない家に共通する7つの原因と対策をまとめました。建物の劣化・損傷が著しかったり、立地の利便性・環境が悪かったり、買い手から選ばれない原因を知り、適切な対策をすることで売却につながる可能性があります。
対策は具体的な方法をまとめているので、実践しやすくなっています。少しでも早く家を売却するためにも、ぜひお役立てください。
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1年以上家が売れずにお困りではありませんか？
建物の状態や築年数の古さ、立地の利便性などが原因で、売却活動が長期化しているかもしれません。
買い手がつかないと、家はさらに老朽化して売れづらくなる可能性があります。売れない期間にかかる維持費が負担になることもあります。
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1年以上売れない家の7つの原因
1年以上売れない家には、主に次の7つの原因があります。なぜ売却できないのかの理由として、参考にしてみてください。
以下でそれぞれを詳しく解説します。
1.建物の劣化・損傷が著しい
建物の劣化や損傷が著しいと、家が売れにくくなる傾向があります。次のような劣化が目立つと買い手が見つかりにくくなります。
- 住宅設備が古い（トイレ・キッチンの水回りが古いなど）
- 建物内に汚れや損傷がある（床がきしむ・床が抜けているなど）
- 外壁や屋根に損傷がある（外壁が剝がれている・屋根からの雨漏りがあるなど）
- シロアリ被害がある
劣化が激しい家は生活に支障をきたしやすく、住み心地も悪くなりがちです。買い手が快適に暮らすイメージを持ちづらくなるでしょう。
また、損傷が著しい家は修繕費がかさむことを不安要素として挙げられるケースもあり、買い手が見つかりづらくなります。
2.築年数が古い
築年数の古い家は、売れにくくなる傾向があります。昨今は、自然災害に耐えられる家であるかを気にする人も多いのではないでしょうか。
築年数が古いと、建物の劣化だけでなく耐震基準の面でも問題があります。建築基準法で定められている建物の耐震基準は、建物の建築申請した時期により異なります。
- 旧耐震基準：1981年5月31日までに確認申請した建物
- 新耐震基準：1981年6月1日以降に確認申請をした建物
（参考：住宅・建築物の耐震化について｜国土交通省）
旧耐震基準で建てられた家の耐震性は不十分な可能性があります。日本は自然災害が多い国です。耐震性能が劣る家は、地震や台風により損傷や倒壊など被害を被るリスクがあるでしょう。
また、住宅の建物価値は、築年数とともに減少していきます。戸建ての場合は築20年ほどで、資産管理がほぼゼロになるのが一般的です。
（参照：参考資料│国土交通省）
3.立地の利便性・環境が悪い
家を選ぶ際、立地の利便性・環境は大きなポイントです。下記のように利便性が悪いと需要は減るでしょう。
- 最寄り駅やバス停まで遠い
- 踏切や高速道路など騒音が気になる場所が近くにある
- スーパー・学校・病院などが遠い
- 近くに川や崖などがあり災害リスクがある
4.売り出し価格が相場よりも高い
家の売り出し価格が相場よりも高いことも、なかなか売れない原因の1つです。
相場より高い価格を設定する場合は、目を引く魅力がない限り検討してもらえないでしょう。
- 周辺の物件より高い価格で売り出している
- 利益を優先し、類似物件の過去の取引事例よりも高い売り出し価格を設定している
以上のような場合は、買い手がつきにくい状態になっているかもしれません。
中古物件を購入する人は、「費用を抑えたいから」と価格を重視する人が多い傾向にあります。価格重視の買い主は、競合物件と比べて価格が高い家は候補に入らないかもしれません。
5.内覧時の印象が良くない
内覧は物件に興味を持った購入希望者が、購入するべきか判断する大切な機会です。
購入希望者は、文章や写真だけでは伝わらない物件の魅力や実際に暮らすイメージを持つために内覧を利用します。このときに良くない印象を持つと、購入を見送る可能性が高いでしょう。
下記のような物件のイメージダウンにつながるポイントがあると、内覧数が多くてもなかなか購入につながりません。
- 室内の清掃が行き届いていない
- 整理整頓ができていない
- タバコやペットの臭いが気になる
- 日当たりや騒音など周辺環境に問題を感じる
また、物件に問題はなくても売主や不動産会社の対応に不満や不安を感じると、購入に至らないことがあります。
6.不動産会社が売却活動に積極的ではない
家を売却するときは、不動産会社に売買の仲介を依頼することが一般的です。
売主に代わり不動産会社が売却活動をおこないますが、魅力的な家であっても、売却活動に力を入れていないと売れにくいことがあります。
次のような場合が挙げられます。
- 担当者の営業力が不足している
- 売却が苦手な不動産会社に依頼している
- 物件の囲い込みをしている（専属専任媒介契約・専任媒介契約の場合）
7.広告の質と量が十分ではない
家を売る場合、Webページやチラシなどの広告で物件の魅力をアピールします。
1年以上売れない家は広告で物件の良さを十分に訴求できておらず、家の購入を検討している人に魅力的に映っていない可能性があります。
例えば、広告は活用しているものの掲載写真や文章の質が低いと、購入希望者は良い印象を持っていないかもしれません。
また、昨今はWebサイトを見て、購入したい物件を絞り込むケースが増えています。ポータルサイトに物件の情報を登録をしていない場合や、自社サイトに物件情報を掲載していない場合は、購入希望者に情報が届いていないことも考えられます。
1年以上売れない家を売却するために検討できる8つの対策
1年以上売れない家を売却するために、次の8つの対策を検討しましょう。
1.不動産買取サービスを利用する
1年以上売れない家を少しでも早く売却したい場合は、不動産買取サービスを利用しましょう。
不動産買取サービスは、不動産会社が買主となり該当物件を直接買取してくれるサービスです。
不動産買取サービスは「TAQSIE（タクシエ）スピード売却コース（買取）」がおすすめです。物件情報を入力すると、買対応エリア内の買取に対応した不動産会社の中から3社がマッチングされます。最短1ヶ月で売却できるため、短期間で現金化することが可能です。
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- 3社の査定額を比較して疑問があれば電話やチャットでやり取りできる
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- 東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県に対応している（主要都市165市町）
「TAQSIE（タクシエ）スピード売却コース（買取）」は無料で会員登録できるので、まずは物件情報の入力から始めてみましょう。
関連記事：不動産買取とは？ 買取の種類や仲介との違い、業者の選び方、成功ポイントを解説
2.売り出し価格を見直す
1年以上家が売れないときは、売り出し価格を見直しましょう。
売り出し価格を見直すときは、周辺の競合物件と比較して妥当な売り出し価格か分析します。競合物件よりも高く設定している場合は、売り出し価格を見直すといいでしょう。
ただし、むやみに値下げすると、売却益が残らなくなる可能性があります。不動産会社と相談しながら無理のない範囲で値下げを行うことが大切です。
また、家の購入を検討している人の目に留まるには、値下げのタイミングも考えなければなりません。不動産売買が活発になる時期（1〜3月頃）を踏まえて、値下げが家の購入につながるように工夫しましょう。
3.家や周辺環境の魅力を発信する
チラシやWebサイトなどで売却したい家の魅力を発信できていなかった場合は、掲載する情報を見直しましょう。
下記のような情報を分かりやすく記載することで、興味を持ってもらえる可能性があります。
- 周辺環境の魅力（学校や幼稚園が近い・駅やバス停が近い・騒音が少ないなど）
- 土地の魅力（日当たりが良好・整形地など）
- 家の設備の魅力（システムキッチン・収納が多いなど）
家の情報と併せて、掲載している写真も見直すといいでしょう。チラシやWebサイトを見ている人は、主に家の写真を見て内覧するべきか判断します。
「この家で生活してみたい」と思える写真でなければ興味を引くことができません。写真の明るさや画角、インテリアを確認して、目に留まる写真を掲載しましょう。
4.信頼できる担当者を選ぶ
1年以上売れていない家は、売却活動の担当者に問題があるかもしれません。少しでも早く家を売却したいなら、信頼できる担当者を選ぶことが大切です。
担当者選びに悩んだときは信頼できる仲介担当者を紹介してもらえる「TAQSIE（タクシエ）じっくり売却コース（仲介）」を活用してみてください。
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5.不動産会社を変更する
不動産会社の売却活動に不満がある場合は、不動産会社を変えるのも1つの方法です。
不動産会社を変更すると売却活動が変わり、積極的に家の購入希望者にアピールできる可能性があります。新しく契約する不動産会社を選ぶときには、下記の点をチェックしましょう。
- 対象エリアでの売却実績がある
- 売却活動の範囲が広い（チラシの作成・Webサイトへの掲載・自社顧客への紹介など複数の方法を取り入れている）
- 見込み客を抱えている
- 囲い込みをしない
とくに需要が少ないエリアの場合は、売却に強く地域にも精通した不動産会社に変更することで売却活動が進みやすくなることも珍しくありません。
関連記事：不動産の担当者を変えたい！具体的な方法と担当者を変更すべき7つのケース
6.ホームクリーニングや整理整頓をする
内覧が多いにもかかわらずなかなか売れない場合は、内覧時の印象に問題があるかもしれません。
内覧時に購入意欲を高められるように、ホームクリーニングや整理整頓をおこないましょう。
- 第一印象を左右する玄関は特に力を入れて整理整頓する
- リビングは床面積を広く見せられるように床に物を置かない
- クローゼットの中を整理整頓しておく
- 水回りは清潔感が出るように掃除する
以上を行ってから、内覧を実施してください。自分の力では掃除しきれない場合は、専門の業者にホームクリーニングを依頼するといいでしょう。
7.インスペクションを利用する
インスペクションとは、有資格者の検査員が家の現状を調査することです。物件の現状を正しく把握できないと不安になり、購入に至らないことがあります。
インスペクションを実施すると、補修の必要箇所や劣化状況が明確になります。第三者により適正に検査された証にもなるので安心感が生まれ、早期売却につながる可能性があるでしょう。
インスペクションを実施し売主と買主の双方が現状を理解したうえで売却することで、引き渡し後のトラブル回避につながります。また、インスペクションの結果を売り出し価格に反映させることもでき、より適正な価格で売却することが可能です。
8.空き家の場合はホームステージングを活用する
空き家の売却で悩んでいる場合、ホームステージングの活用がおすすめです。ホームステージングとは、プロのスタイリストが室内を家具や小物で装飾し、モデルルームのような魅力的な空間を作り出すテクニックです。
なぜホームステージングが効果的なのでしょうか。家具やインテリアのない殺風景な室内では、購入検討者が生活するイメージを描きにくく、売却の機会を逃してしまう可能性があります。一方、ホームステージングを利用して温かみのある空間を演出することで、内覧時の印象が大きく向上します。
ただし、家具のレンタル費用や設置費用などがかかるため、長期間の実施は避けるべきです。一般的な実施期間は数か月程度です。売却価格や物件状況に応じて、不動産会社と相談しながら費用対効果の高いプランを選択することが重要です。内覧予約が入り始める前や、価格改定のタイミングなど、効果的なタイミングで実施することをお勧めします。
参考：日本ホームステージング協会
1年以上売れない家の売却・処分を急ぐときに注意したいこと
少しでも早く処分したい理由から対応を急いだ場合、以下のような事態に陥ることもあります。
また、維持費をかけたくないからといって焦り、誤った判断をすると売却活動にかかる費用がかさむ原因となります。失敗を防ぐためにも注意点を事前にチェックしてください。
リフォームをして赤字になる
家が1年以上売れないと、「設備や外観の劣化を改善すれば売却できるのでは」と考えることがあります。
家が売れない原因が建物や設備の劣化のみにある場合は、リフォームすることで売却できるかもしれません。しかし、売出価格の設定や立地など他にも原因がある場合は、コストをかけてリフォームをしても早く売却できるとは限りません。
リフォームをしたことで、売却時に利益が残らないことも考えられます。リフォームを検討するときは不動産会社に相談し、判断しましょう。
賃貸物件として貸し出して赤字になる
家が売却できない場合に、貸し出しをして家賃収入を得ようと考えることがあります。確かに入居者がいれば一時的に家賃収入を得られますが、下記の点で注意が必要です。
- 賃貸物件にするために費用がかかる
- 常に入居者がいるとは限らない
- 賃貸物件を維持管理する費用がかかる
- 一度賃貸物件にしてしまうと売却しにくくなる
賃貸物件にするには初期費用がかかるだけでなく、維持管理するための費用が発生します。また、一度賃貸借契約をしてしまうと簡単に売却できなくなるので、慎重に検討したほうがいいでしょう。
誤った対策をする
1年以上売れない家には「1年以上売れない家の7つの原因」で触れたように、何らかの原因があります。
どこに原因があるのか分析しないで、写真を変える、ホームステージングを活用するなど、闇雲に対策だけを実施すると費用ばかりがかさみます。
なぜ購入に至らなかったのか理由を分析して、適切な対策を優先的におこなうことが大切です。担当者と相談をして戦略的に対策を進めていきましょう。
空き家にして放置し、物件の価値が下がる
1年以上売れない家から引っ越して空き家にした場合、放置すると老朽化が進みます。空き家は掃除やメンテナンス、換気をする機会がなくなるので、人が住んでいる家より老朽化しやすいと言われています。
放置による主なデメリットとして、雨漏りや外壁の劣化、カビの発生、害虫の侵入などが挙げられます。また、近隣住民から苦情が寄せられたり、防犯上の懸念が生じたりする可能性もあります。さらに、自治体から空き家対策の勧告や命令を受ける場合もあります。
家の劣化が進行すると、売却できない時期が長引くかもしれません。維持費を惜しまず定期的にお手入れをして、家の価値を落とさないようにしましょう。
1年以上売れない家は「TAQSIE（タクシエ）」で査定してみよう
今回は、1年以上売れない家の原因や具体的な対策方法をご紹介しました。1年以上売れない家には何らかの原因があり、原因に対して正しく対処することで売却できる可能性が上がります。
ただし、家によっては、立地が悪い、築年数が古いなど手の打ちにくい理由で売却できないケースもあるでしょう。不動産買取サービスなら、家の需要に関わらず早く買取してもらえる可能性があります。
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