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富裕層だけ入会できる会員制コミュニティとは

2019.03.22

「類は友を呼ぶ」といった故事があるように、多くの人が気の合う者同士、似通った者同士でコミュニティを形成する。価値観が似ていることから安心感が生まれ、居心地の良さに繋がるのだろう。それは富裕層と呼ばれる人たちにとっても例外ではない。貴重な時間を使う限り、少しでも自分を高めることを目的として意識的に友人を作る。そしてできれば自分より一段階上の人たちとコミュニケーションを取ることを大切にしている。
まずは、富裕層が具体的にどういったコミュニティに属しているのか一例を紹介しよう。

(画像=BATMANV_Shutterstock.com)

2つの会員制コミュニティを紹介

(1)アークヒルズクラブ
森ビルによって運営され、世界的にも洗練された都市空間の中で同じ価値観を共有するメンバーとの交流ができるように1998年9月に設立された。会員制高級倶楽部の老舗で、自宅のようにくつろぐことができる上質なおもてなし空間の提供を目的としている。メンバーには政財界の著名人らが名を連ねている。メンバーだけのゴルフコンペや著名な演奏家を招いてのクラシックコンサートなどアークヒルズクラブでしか体験できない、趣向を凝らしたテーマのイベントも毎月実施している。

(2)霞会館
旧華族しか加入できない霞会館がある。霞が関ビルにあり、爵位を持つ旧華族の直系氏族のみ入会が許されているようだ。HPも開設されておらず内情は全く外に漏れていない。日本最初の高層ビルである霞が関ビルを建てるときに、霞会館(旧華族会館)と隣接する東京倶楽部と合わせて開発することとなった。現在の霞会館は霞が関ビルの34階にある。

富裕層のコミュニティについてイメージを持っていただいたところで、以下では日本に根付き始めているチャリティガラパーティを例に出しながら富裕層がコミュニティに求める価値観についてみていこう。

チャリティガラパーティに学ぶ富裕層の価値観

寄付と聞くとどのようなイメージを思い浮かべるだろうか?チャリティガラパーティは、社会支援や収益還元に活用することを目的に寄付を募りながら豪華に楽しむパーティだ。ガラパーティの「ガラ」は、「特別な催し」「祭典」といった意味がある。チケット代やオークションを実施して寄付を募ることが多く、その収益は社会貢献活動団体の活動費に賄われる。時に古典芸能、時にチャリティーくじなどを実施しながら、世界の難民問題などに目を向け寄付を募る。エンターテイメントの要素を加えることでより多くの人の注目を集めて結果的に多くの寄付が集まる、そういった狙いがあるのだろう。

富裕層にとって社会貢献活動に携わることは社会的使命のひとつといえるかもしれない。マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、投資家の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が資産の半分以上を慈善目的に寄付する「ギビング・プレッジ」が話題になったのは記憶に新しい。

特に富裕層は、ある一定の利得を社会に還元する気持ちを強く持っている。欧米では、自分が得たお金は、自分の努力だけではなく他の人との協力があって初めて得られるものといった想いが非常に強いのも特徴的だ。キリスト教の宗教観では、「分け与える」という概念は子供のころから当然のこととして親や周囲から教育されている。

世界でも有名なチャリティガラパーティには、モナコ公国に本部がある「アミチエ ソン フロンティエール インターナショナル」という人道支援団体があり、国連団体難民高等弁務官事務所と連携している。その他には、高円宮妃久子殿下が名誉総裁をつとめている「バードライフ・インターナショナル」のガラパーティも有名だが、日本ではまだ「文化活動をしながら人道支援をする」といったチャリティーパーティという形式が根ついてないのが現状である。

同じ価値観を持った仲間と集まり、仕事のこと、プライベートのことを語り合えるコミュニティを富裕層が重要視するのは、お金で買える以上の価値があると考えているからだろう。いずれにせよ、お金だけではなくコミュニティのステータスにふさわしい”品格”も求められるわけだ。このようなパーティに参加してみると、さまざまな出会いがあるかもしれない。