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オルタナティブ投資とは何か。メリット、デメリットを解説

2019.12.23

オルタナティブ投資は株式や債券といった伝統資産以外の運用対象に投資することを指し、近年注目を集めている。オルタナティブ投資の運用対象は多彩だが、中でも注目されているのが、不動産投資だ。今回はオルタナティブ投資とは何か、そしてメリットとデメリットを解説する。そして不動産投資の欠点として挙げられる初期投資額の大きさを考慮して、少額で不動産投資を始められるREITも合わせて解説する。

最近、よく耳にする「オルタナティブ投資」とは?

いま、オルタナティブ投資という言葉が注目されている。投資の業界では、古くから投資の対象とされている株式や債券を伝統的資産と呼ぶが、オルタナティブ投資とは、伝統的資産(株式、債券)ではない運用対象への投資のことを指す。オルタナティブ投資における運用対象の例を挙げると、以下のようなものが挙げられる。

・ヘッジファンド、投資信託
・コモディティ投資(商品先物取引)
・ベンチャー・キャピタルファンド
・プライベートエクイティ(未上場株式)
・不動産

オルタナティブ投資に該当する運用対象は、このようにとても多彩だ。こういった多彩な投資対象、オルタナティブ投資に注目が集まる背景には、分散投資という考え方がある。

オルタナティブ投資の基本的な考え方、分散投資

投資において、伝統資産である株式や債券は景気の影響を強く受ける。そこで、分散投資することでリスクを減らすという考え方がある。そのために、株や債券以外の投資、オルタナティブ投資に注目が集まっていると言える。投資の世界では、格言として「卵は一つのカゴに盛るな」とも言われ、資産を1つないしはごく少数の運用対象に投資することは危険だとされる。言うまでもなく、資産を集中させた運用対象の価値が大きく下落すれば、資産価値も大きく下落する。この分散投資の重要性を鑑みると、伝統的資産以外の運用対象に目が向くのも自然な流れだ。資産の分散先が多いことは、投資家にとって喜ばしいことだといえる。

オルタナティブ投資は投資対象が多様であり、運用対象ごとに特徴が異なる。例えば、コモディティ投資(商品先物)やヘッジファンド、投資信託の運用は、相場の動きを把握し、予測する高度なスキルが求められる。そのため、ファンドマネージャーなどのプロフェッショナルが運用を行う。一般の投資家は、商品ファンドを購入する形になる。
現物不動産投資は初期投資に必要な資産が大きいことや流動性が低い(現金化に時間がかかる)といったデメリットがある。しかしながら、運用対象としての安定性では群を抜いている。

以上のように、オルタナティブ投資の運用対象は特徴が異なる。ただ特徴が異なる運用対象を組み合わせることで、より低リスクで安定的な資産運用が可能となるともいえる。

オルタナティブ投資のメリットとデメリット

オルタナティブ投資のメリットは大きく、3つ上げることができる。主に投資機会の拡大や市場の影響を受けづらいことなどがメリットとして挙げられる。

(メリット1)投資機会の拡大、チャンスの拡大
株式や債券での投資は、いくら分散投資しようとしても、限界がある。業界の別、企業の別で考えても、極めて限定された市場での投資となることは否めない。一方、オルタナティブ投資に目を向けると、視野は一気に広がる。運用をプロに任せられるファンド、安定性が高い不動産、将来性に期待するベンチャー・キャピタルファンドなど、チャンスが大きくなるといえる。

(メリット2)市場の低迷局面でも収益の可能性
株式、債券は市場の影響を受けやすい。インフラや公共交通機関といったディフェンシブ銘柄ですら、災害などによって大きく下落する可能性があり、伝統的資産の安定性には限界があると言える。しかしオルタナティブ投資には市場の影響を受けづらい投資対象もあるため、市場の下落局面や低迷状態でも収益を得られる可能性がある。

(メリット3)リスク分散
投資対象が多彩であることは、リスク分散にも適している。投資対象ごとに値動きが異なるので、価格変動のリスクを軽減することができる。投資の基本である分散投資を実行するために、投資対象にオルタナティブ投資を入れられるメリットは大きい。

一方、オルタナティブ投資のデメリットもある。それは以下のようなものが挙げられる。

(デメリット1)仕組みが複雑でコスト増の可能性
ヘッジファンドやコモディティ投資は専門的な知識が必要なほど仕組みが複雑である。よって、仕組みを理解する、あるいは専門家(ファンドマネージャー)の手を借りる必要がある。そのため、手数料などのコストが増える可能性がある。

(デメリット2)投資対象へのなじみが少なくわかりにくい
株式、債券は広く知られており、造詣も深い一般投資家は多いだろう。しかし、オルタナティブ投資は多彩な投資対象があり、知識が少ない投資対象も出てくる。投資の基本は、投資対象の内容を理解することであり、これはデメリットになりうる。

(デメリット3)機関投資家向けのものもある
例を挙げると、オルタナティブ投資に含まれるヘッジファンドは機関投資家向けだ。ヘッジファンドはさまざまな運用対象に投資するため、大きな資金が必要となる。自由度も高く運用も複雑化している。

オルタナティブ投資のメリットとデメリットはおおむね、ここで紹介したようなものになる。仕組みの複雑さや機関投資家向けであるというデメリットもあるが、それを上回るメリットがあることを理解してほしい。

そして、オルタナティブ投資の中でも注目を集めているのが、次に解説する不動産投資だ。

その安定性から注目を集める不動産投資

多くの人が注目する投資対象には、株式、債券やFX、投資信託などを含めたオルタナティブ投資がある。投資信託は少額で分散投資できることから人気を集めている。他にも、FXやコモディティ投資(商品先物)は短期的な利益も見込めるが、その一方で大きな損失を生むリスクをはらんでいる。

オルタナティブ投資の中でも安定性に優れているのが不動産投資だ。適正な賃料を設定した入居者が見込める物件であれば、賃料収入を安定的に得られる。不動産という現物そのものに価値があるため、FXやコモディティ投資、商品先物に比べると投資額に対する損失額を少なくすることができる。このように現物不動産投資は、初期費用がかかるものの安定性が抜群に優れている。ただしすぐに売買することが難しい為、流動性が低いというデメリットがある。

不動産投資には、初期費用や流動性のデメリットがあるが、それをカバーする仕組みがある。それが、REITだ。REITとは、法律上で投資信託に分類される不動産投資信託のことで、小口化した不動産投資信託商品を一般投資家に販売し、集めた資金で運用会社が不動産の購入・保有・管理などを行う。そして得られる賃料収入や不動産売却益を投資家に分配する仕組みだ。

現物不動産投資は安定的に賃料収入を得ることができ、REITは安定性が高い不動産に分散投資するうえ、初期費用も少額で済む。よって、オルタナティブ投資の中でも比較的安定性が高い、不動産投資、REITをぜひ検討してほしい。

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