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岩崎彌之助、小彌太が愛した「静嘉堂」
コレクション

「静嘉堂」コレクションは、岩崎彌之助、小彌太の父子二代によって蒐集され、収蔵されたものを基盤としている。明治に入って西欧文化偏重の世相にあって、軽視されがちだった東洋固有の文化財の散逸を防ぎ、守りたいという彌之助の強い使命感から、1887年(明治20年)頃から本格的に収集が行われ、その父の想いを引き継いだ小彌太によって拡充された。彌之助は絵画、彫刻、書跡、漆芸、茶道具、刀剣など広い分野にわたって蒐集したのに対し、小彌太は、特に中国陶磁を系統的に集めている点が特色となっている。

図書を中心とする文庫は当初は駿河台の岩崎家邸内、後に高輪邸(現在の開東閣)の別館に設けられていたが、彌之助の17回忌に当たり、現在も美術館左手の庭園内に建つジョサイア・コンドル(1852~1920)設計の廟(納骨堂)*の側に、1924年(大正13年)には図書や美術品の永存のため洋館が建設され、さらに1930年(昭和5年)には美術庫と鑑賞室が構築された。

1940年(昭和15年)には財団法人静嘉堂を設立。美術品は、1945年(昭和20年)の小彌太の逝去後、国宝・重要文化財を中心とする収蔵品が財団に寄贈され、1975年(昭和50年)の孝子夫人の逝去に際し、同家に残されていた収蔵品の全てと鑑賞室等の施設が寄贈された。


ジョサイア・コンドルの設計による霊廟。霊廟周辺は岩崎家の私有地のため、美術館の注意に従って、節度のある観覧を心がけいただきたい


霊廟の周辺には百年の歴史を刻んだ石碑が

1977年(昭和52年)より静嘉堂文庫展示館で美術品の一般公開を行ってきたが、静嘉堂創設百周年に際して新館が建設され、1992年(平成4年)に静嘉堂文庫美術館が開館し、現在ではこの美術館において、テーマ別に年間4~5回の展覧会を開いて、所蔵品を公開している。こうして日本・東洋の至宝を守ろうという岩崎彌之助、小彌太の二人を想いを、岩崎家、三菱の関係者が引き継ぎ、守ってきたことにより、曜変天目をはじめとした美しい美術品や貴重な書物にいまも出会うことができるのだ。


「饒舌館長のブログ」も好調。美術への愛溢れる語り口が人気の河野元昭館長


館内のミュージアムショップには《曜変天目》をモチーフにしたグッズなどが。年末のこの時期は2018年が明治維新150周年にあたることから、明治以降の名品を選んだ「2018年 静嘉堂カレンダー」が人気。壁掛けタイプが1本900円(税込)、卓上タイプは1部600円(税込)。

美術館情報

静嘉堂文庫美術館

開館時間 10:00~16:30 ※入館は16時まで
休館日 毎週月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)※展示会期間以外は休館
入館料 一般1,000円 大高生・身障者手帳をお持ちの方とその介助者1名700円 中学生以下無料
(一般・大高生は20名以上団体割引あり)
交通機関 東急田園都市線・大井町線二子玉川駅下車、そこからバスまたはタクシー。二子玉川駅バスターミナル4番のりばから東急コーチバス「玉31・32系統」の「静嘉堂文庫」下車(所要時間は通常8~10分。運行本数1時間に約3本)。タクシーは二子玉川駅から美術館入口前まで約10分、料金は約800円。
住所 〒157-0076 東京都世田谷区岡本2丁目23-1
公式ウェブサイト http://www.seikado.or.jp

展覧会情報

『あこがれの明清絵画~日本が愛した中国絵画の名品たち~』
会期:2017年10月28日(土)~12月17日(日)
※河野館長による列品解説:12月2日(土)11時~

『あこがれの明清絵画~日本が愛した中国絵画の名品たち~』展示風景

沈南蘋《老圃秋容図》(清時代・雍正9年 1731年)をはじめ、明清絵画の優品を一挙公開

清朝の宮廷趣味を示す、鮮やかな色彩で百種類近くの草花・花木を四季を巡るように描いた図巻。余崧の《百花図巻》(部分)(清時代・乾隆60年 1795年)も

『歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~』
会期:2018年1月20日(土)~3月25日(日)

『酒器の美に酔う』※《曜変天目》公開
会期:2018年4月24日(火)~6月17日(日)

『ー明治150年記念ー 明治からの贈り物(仮題)』
会期:2018年7月16日(月・祝)~9月2日(日)

『ー生誕200年記念ー 松浦武四郎展(仮題)』
会期:2018年9月24日(月・祝)~12月9日(日)

【静嘉堂文庫の利用について】
和漢の古典籍を保存し、永く後世に伝えることを使命として活動している専門図書館である静嘉堂文庫では原則として内部は非公開。利用の際には以下の利用資格が必要。
[利用資格]
明確な調査研究目的を持ち、そのために当文庫蔵書の閲覧を希望する人(大学教員は所属大学図書館発行の紹介状、大学生・大学院生は指導教授の紹介状が必要)。要予約。
[開館時間]10:00~16:20
[閲覧休日]土曜日・日曜日・祝祭日、夏期(8月中旬)、年末年始

美術館をさらに楽しむ情報

タクシー代200円キャッシュバックサービス
2017年10月28日(土)より、タクシーを利用されて入場される方に対して「領収書と引き換えに一台200円のキャッシュバックサービス」を行っている(招待券、ぐるっとパスは対象外)。降車時に領収書をお求め頂き、入場料お支払い時に受付でお渡し下さい。なお、領収書の返却はありません。