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世界の横浜トリエンナーレ

横浜は横浜美術館の存在に加えて、2001年よりはじまった『横浜トリエンナーレ』も横浜にアートの街の印象を定着させてきた存在のひとつと言えるだろう。横浜トリエンナーレは3年おきに開催される現代美術の国際展覧会で、世界中の現代美術のアーティストが作品を出展し、首都圏や国内はもちろん、世界中からアートファンが集まってくる、30万人規模の入場者数を誇る日本を代表するアートフェスティバルとして認知されており、2011年からは横浜美術館が主会場のひとつとなっている。

この他、横浜市が推進する文化芸術創造都市施策の拠点のひとつである「BankART1929」や黄金町エリアにおいて「アートによるまちづくり」をテーマに設立されたNPO法人である「黄金町エリアマネジメントセンター」、「象の鼻パーク」を中心に毎年10月~11月に開催されているアートイベント「スマートイルミネーション横浜」など、さまざまなアートに関連した文化施設やイベントが行われている。

このように一年を通じてアートが街に溢れていることも、横浜がアーティストやクリエイターが集う街として認知されている要因といえる。こうした市民参加のアートを活かした街の活性化により、2007年よりはじまった文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)において、横浜市が最初の被表彰都市に選ばれている。

世界的にも認知度の高いアートフェスティバルといえる「横浜トリエンナーレ」をはじめとし、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や「瀬戸内芸術祭」などの成功に伴い、日本全国でアートフェスティバルが乱立する状況となっている。こうした状況について横浜美術館の柏木智雄副館長は「横浜トリエンナーレとして特色をどう出していくのか。これまで以上に横浜ならではの芸術祭としていく必要があります。時間軸として横浜の歴史を踏まえ、歴史資源を活用しながら最先端の現代美術を紹介できれば、それが見せ場のひとつになると考えています」と語る。

美術館を中心としたにぎわいへ

横浜美術館はみなとみらいの原点とも言える存在であることは前述したとおりだが、丹下健三事務所が設計した当初は美術館を「みなとみらい21」地区の都市計画構想の拠点とすることが想定されていたときく。実際にはその計画がすすめられることはなかったが、グランドギャラリーから出て、そのままメインストリートにつながる街づくりを進め、横浜美術館が美の殿堂として、街のにぎわいの中心とする構想が当初あった。


美術館エントランスの真正面にはMARK ISみなとみらいが

いま、横浜美術館の前には2013年にオープンした複合商業施設の「MARK IS(マークイズ)みなとみらい」がある。ちょうどグランドギャラリーの真正面にはMARK ISのメインエントランスとその真上にはMARK ISを特徴づけている「こもれびルーフ」が望め、そのまま海へと連なるプロムナードのように、当初の構想を思わせる配置となっている。

開館からこれまで美術館前の広場はみなとみらいから横浜駅方面へ向かう人々の、“通り道” という存在に甘んじてきたが、MARK ISがオープンして以来、本来の広場としての賑わいが生まれている。茂木さんも「子どもたちを連れて横浜に遊びに来ることも多いので、美術館の周辺にカフェがあったり、憩いの場となるのはとても素敵ですね」と語る。

横浜トリエンナーレにおいて、横浜美術館の逢坂恵理子館長が総合ディレクターを務めた「ヨコハマトリエンナーレ2011」から、横浜美術館は中心的な位置づけへと変化してきており、美術館前の広場のにぎわいは今後の横浜トリエンナーレにもよい影響を与えそうだ。

美術館情報

横浜美術館

開館時間 10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 木曜日、年末年始
入館料 企画展:各企画展情報を参照
コレクション展:一般500円、高大生300円、中学生100円、小学生以下無料
交通機関 みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩3分
住所 〒220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目4番1号
公式ウェブサイト http://yokohama.art.museum

展覧会情報

『BODY/PLAY/POLITICS』

会期:開催中~2016年12月14日(水)
公式サイト http://yokohama.art.museum/special/2016/bodyplaypolitics/

『横浜美術館コレクション展 2016年度第2期』

会期:開催中~2016年12月14日(水)
公式サイト http://yokohama.art.museum/exhibition/index/20161001-473.html

『篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN』

会期:2017年1月4日(水)~2月28日(火)
公式サイト http://kishin-yokohama.com/

『横浜美術館コレクション展 2016年度第3期』

会期:2017年1月4日(水)~2月28日(火)

『New Artist Picks 和田 淳展』

 

美術館をさらに楽しむ情報

ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」

2017年夏、横浜トリエンナーレ2017が開催されます。タイトルは ヨコハマトリエンナーレ2017「島と星座とガラパゴス」(英題:Yokohama Triennale 2017 “Islands, Constellations and Galapagos”)。「島」「星座」「ガラパゴス」は、孤立や接続性、想像力や指標(道しるべ)、独自性や多様性など、色々な捉え方のできるキーワードでもあります。このタイトルを手掛かりとして、先行きの見えない複雑な時代に、人間の想像力・創造力をもって、未来への知恵を多くの人々と共に考えていきます。

会期 2017年8月4日(金)~11月5日(日)88日間 ※第2・4木曜日休場
会場 横浜美術館/横浜赤レンガ倉庫1号館
公式ウェブサイト http://www.yokohamatriennale.jp/index.html

横浜美術館コレクション・フレンズ(一口10,000円)

横浜美術館の所蔵作品(横浜美術館コレクション)の保存、修復、展示を行う資金を支えるための、個人参加型芸術支援プログラムです。参加者は横浜美術館コレクション展に何度でも入場でき、横浜美術館の各企画展招待券も進呈。また、コレクション・フレンズ参加者を対象としたギャラリートーク(学芸員の解説付き鑑賞会)やレクチャー&交流会への参加など、アートを楽しむためのさまざまな特典を利用できます。
http://yokohama.art.museum/collection/friends/index.html